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8/15 PM3:35 祠ー道 ページ22

A「お姉さんは一人で見学しに来たの?」



御門「え? えぇ…

旅行でこの近くに泊まってるんだけど、最近話題になってるここを見ておこうかなって」




A「彼氏とか一緒じゃないんだ」




御門「残念ながら、今はお一人様なの」




A「えー、意外!」




と言いながら、隣に立つ五ェ門にこっそりガッツポーズをするA





五ェ門「……」




すると、Aの行動に五ェ門は困ったような表情で視線をずらした





A「?」




次元「……ほれ、あんまり先生を苛めてやんな」




A「え、苛めてないよ!

むしろ五ェ門の応援……モガッ」




驚いたようにAはそう言うと、言い終わる前に次元はその口を塞いだ





次元「五ェ門には五ェ門のやり方があんだ

……わかるな?」





次元の優しい口調にAもコクンと頷く





御門「フフ、仲が良いんですね」




A「うん!家族だからね」




御門「私にも家族同然の人がいるわ」




A「え? いや、同然とかじゃなくて本当の……」






Aが説明しようとすると、向こうから不二子の呼ぶ声が聞こえてきた





不二子「Aー? ちょっと来てちょうだい?」




A「え…… は、はーい」





誤解を解けないまま、Aは少し迷った後で不二子の元に走っていく







五ェ門「……その」



御門「え?」




五ェ門「歳は離れているが、二人は契りを交わした正式な家族故…」




御門「まぁ、ごめんなさい 私ったら…」




次元「いや、いい
気にしないでくれ」




御門「でも ……素敵ですね
歳が離れていても愛し合えるのって

憧れちゃう」






そう言う御門を見つめながら、ふと優しい視線で頬をほんのり染める五ェ門

そんな五ェ門を次元は満足気に確認すると、やれやれと帽子を被り直してAの元へと向かうのだった

8/15 PM3:40 祠ー仏の御石の鉢の間→←8/15 PM3:30 祠ー道



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作者名:ピスピス | 作成日時:2019年5月8日 2時

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