8/15 PM3:00 竹林ー祠前 ページ17
A「えーっと、右から
笛吹く人、歌詠う人、踊る人、馬に乗る人、唱歌する人、弓を射る人、口笛を吹く人、蹴鞠する人、扇を鳴らす人、月を見る人…」
不二子「んもぅ、こんなに多いんじゃワケがわからないわよ!!」
イライラする不二子を宥めると、ルパンは面白そうにAに問いかけをした
ルパン「A、ここに来る間にかぐや姫の本は渡したよな?」
A「……子供の絵本だったけどね」
ルパン「そんくらい軽いので良いんだよ
とにかくちゃんと読んだんだよな?」
A「うん」
ルパン「なら、ここで質問タ〜イム
かぐや姫に求婚してくれと迫った五人の男達は毎日かぐや姫の気を引こうとそれぞれ何をしたでしょう?」
A「え!そんなの書いてなかったよ?」
ルパン「だろうな
勘で良いんだよ、勘で」
A「え、結局勘なの?
ん〜…… 空砲打った!」
快斗「……」
不二子「相変わらずね」
五ェ門「相変わらずでござる」
三人が残念な目で見つめる横で、次元は上機嫌にマグナムをくるくる回す
ルパン「おいおい、男が皆 あの堅物と思うなよ
ヒントはあの札」
A「札……
わかった!
踊る、馬に乗る、弓を射る、蹴鞠する、月を見る!!」
ルパン「おぉ……」
A「もしかして全部正解?」
ルパン「いや、全部間違ってる」
五ェ門「それも稀でござる」
次元「もう正解で良いんじゃねぇか?」
不二子「あのね、過保護はAの為にならないのよ?」
A「……」
散々な言われようにAは静かに快斗の背中に隠れるのだった
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作者名:ピスピス | 作成日時:2019年5月8日 2時