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真っ赤な提灯剴を抜けると
その突き当たりに町一番の遊郭がそびえ立つ

豪華絢爛な入口を越え
甘い喘声が響く通路を抜けると
途端に品よくあしらわれた(ふすま)から
上品な笑い声がちらほらと聞こえる空間に出る


そこから更に奥に進むと風柱 不死川 実弥は
屋敷の最上階 雛罌粟ーヒナゲシー太夫の部屋の障子を乱暴に開いた



「……」



誰もいない部屋に実弥はズカズカと進むと、隣の部屋の襖を勢いよく開ける





『……ン』




すると、部屋の中央に敷かれた大きな布団から声が上がり、こんもりと盛り上がった山がモゾモゾと動いた




「おい」




実弥の声に山が大きくビクリと震える




「こんな時間まで寝入ってるたァ

良い御身分だなァ?」





プルプルと山の震えが小刻みになると、膨らみがノソノソと移動し布団の端にまで移った

まるで亀がゆっくりと顔を出すようにじわじわと布団の端から顔を出すと、乱れた髪のままAは恐る恐る実弥の顔を見上げた




『お、お早いお着きで……』

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紅葉(プロフ) - 好き←愛しきれないくらい愛しても愛しきれないくらい愛しても愛しきれないくらいすき。←←なにいってんだコイツ (2020年7月7日 0時) (レス) id: 777c44a6f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青乱雲 | 作成日時:2019年10月16日 3時

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