医務室ではお静かに(後) ページ10
萩原「っ……だはぁぁあ」
パタンと部屋の扉が閉まるのを確認すると、萩原と松田はベッドに倒れこんだ
降谷「大丈夫か？」
萩原「まぁ、ボチボチって所だな」
松田「すぐに指突っ込んで出したしな
ただ、まだ手足の指先が痺れてやがる」
小刻みに震える指を眺めながら、松田は苦々しげに答えた
降谷「……何があった？
お前らが揃いも揃って倒れるなんて」
松田「別に
食堂に変な奴がいただけだ」
降谷「……変な奴？」
萩原「いつものおばちゃんと違ってよ
まぁ、始めは新人かなぁと思ってたんだが
Aが『いつものスペシャルで！』って言ったらすぐに出してきたんだよ」
松田「……アイツのスペシャルは日替わりだ
例え事前におばちゃんに聞いてたからと言ってあんなにパパｯと出されちゃな」
降谷「あらかじめ準備されていたってことか」
萩原「ま、それも憶測に過ぎなかったけどな
Aがいない隙に俺と松田で毒味したって訳」
松田「まさか丼と汁のどちらにも細工されてたとはな」
そこまで言うとぐったりと横たわる二人
その姿にやれやれと降谷は小さく息をつくと、ふいにクスリと笑った
松田「なんだよ
俺達が寝込んでんのがそんなに嬉しいのかよ？」
不満気に松田がそう言うと、降谷は驚いたように訂正した
降谷「悪い、そうじゃないんだ
ただ……」
萩原「『ただ』？」
降谷「お前達もAの事になるとこんなにも頭が働くんだなと思ってな」
松田「ｹｯ」
降谷の言葉に布団を乱雑に被る松田
降谷は再び小さく微笑むと萩原に向かって頷いて、部屋を出ていこうとした
松田「……おい」
降谷「ん？」
松田「今回だけは、抜け駆けを許す」
一瞬キョトンとすると、降谷は微笑みながら大きく頷いた
降谷「わかった
お前達はちゃんと休んどけよ」
パタンと扉が閉まり
再び室内は静寂に包まれる
萩原「……なぁ」
松田「あん？」
萩原「降谷、今回は『何が？』て言わなかったな」
松田「……やっとアイツも気付いたんじゃねーの？
自分の気持ちってのに」
萩原「……」
松田「……」
萩原「こうしちゃいられねぇ！！！」
松田「さっさと治して俺達もAのとこに戻んぞ！！！」
ﾄﾞｸﾀｰ「あんた達！
騒ぐ元気があるなら出てってくれ！」
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和美/美香 - ピスピスさん» いえいえ。いえ、どういたしまして。どういたしまして零君。また新しい作品頑張ってください。完結おめでとうございます。失礼しました。 (2019年11月11日 7時) (
レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
ピスピス(プロフ) - 和美/美香さん» 和美/美香様☆ お待ちいただきありがとうございました！やっとこさの終了です。和美/美香様にはずっとコメントをいただいて本当に支えていただきました。ありがとうございました！降谷「皆を代表して、和美/美香さん 本当にありがとうございました」 (2019年11月10日 20時) (レス) id: f40ecb7ebb (このIDを非表示/違反報告)
和美/美香 - ピスピスさん» 大丈夫ですよ！11月11日待っています。分かりました、了解です！陣君嬉しそう。研二の馬鹿！恥ずかしいの！ご、ごめん景光。零君、航さん助けて！ (2019年11月1日 10時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
ピスピス(プロフ) - 和美/美香さん» 和美/美香様☆ お返事、そして更新遅れてしまい申し訳ありません！ お知らせで書いたように少しだけお時間をいただくことになりました！待っていただけると幸いです！松田「♪」萩原「な〜に？(笑」景光「なんだ、呼ばれてないんだ(悲」 (2019年10月31日 20時) (レス) id: f40ecb7ebb (このIDを非表示/違反報告)
和美/美香 - ピスピスさん» もういや////好き。研二！！え！そんな。呼んでないよ！読んでないからね景光！ (2019年10月29日 16時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴすぴす | 作成日時：2019年8月18日 12時
