best one 【警察学校時代】

警察犬は鼻が利く(前) ページ7

しばらく偵察を続けた後、降谷達はその場から立ち去った




降谷「そういえば、A」




A「ん？」




降谷「いつから俺のあとをついてきたんだ？」







質問の意味がわからないと首を捻るAに、慌てて降谷は弁解をした






降谷「いや、特に問題はないんだ


……ただ、
尾行には慣れていると思ったが、今回は何も感じなかったから」






A「び、尾行に慣れるのもどうかな……」






そうも言っている間に、校舎上からカシャッと写真の音が聞こえてきた






A「モテモテも大変だね」





降谷「話を変えるな」






降谷のつっこみに身をすくめると、Aは面白くなさそうに答えだした






A「や、ついてってはないよ

さすがに降谷に気付かれないで後を追うのは無茶だよ」





降谷「なら、なんであそこに？」





A「降谷ならおかしいと思ったらとことん調べに行くだろうなと思って」








すると、その答えに驚くように降谷は目を丸くした






降谷「まさか、Aもおかしいと？」




A「あ、いやいや ｱﾀｼはその……

直感でなんかあの人達変だなって思ってて」





降谷「直感って……」







驚き半分、もう半分は呆れた顔で降谷から見られると、Aは少し拗ねるように説明を求めた






A「なら、そう言う降谷は何でここに？」




降谷「おかしいと思ったからだ」





A「や、だから何が……？」








Aの顔をじっと見ると、ため息をと共に説明を始めた







降谷「……という訳だが、わかったか？」





A「す、雀の涙程……」






プスプスと頭から煙を出しながらそう答えるA



そんなAを見ながら、降谷はやれやれと頭を撫でた

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