検索窓
今日:15 hit、昨日:5 hit、合計:123,835 hit

寄り添う心 許す気持ち ページ36

式部「妃……先輩は、いつから……?」




「さぁな」と茨木は答えると、思い出すようにゆっくりと顔を上げながら答えた




茨木「お前と会った瞬間じゃねぇの?
アイツ、異常に勘働くから

俺は……まぁ、アイツに言われるまで気付かなかったけど」





そう言われ、式部はあり得ないと驚いた顔をしながら茨木の言葉の続きを待った





茨木「お前、アイツの部屋に盗聴機仕掛けただろ?
仕掛けた当日にアイツは気付いてたよ

……知ってるか?
お前がアイツを倒した晩、あの夜 アイツが不在だったのもアイツの自作自演だったんだぜ?」




「まさか…」と目を丸くする式部




茨木「ま、知らねぇのも無理ねぇか
俺とアイツの間の暗号だからな


アイツは普段缶コーヒーは飲まねぇ
飲むときは… 罠を仕掛ける時だ

お前の顔色を見ながらの計画だったからな
アイツは、お前の表情を読みながら俺に指で音を出しながら計画を練ったんだ」





茨木の説明に降谷達もまた、白雪 妃という超人と公安という精鋭の凄さに黙って驚いていた





式部「ハハッ……
やっぱりあの人には敵いませんね




……でも
なら、どうして…

どうして、妃さんは弱く…


やっぱり、守るものなんか作るから……」






ポツリポツリと呟くと、式部の目からは一筋の涙が流れ落ちた


コンクリートに出来る1粒の涙の跡


そのすぐ隣に影が出来ると、項垂れる式部の上からよく響いた声が降ってきた





A「……違うよ」





その声に式部はゆっくりと顔を上げると、茨木の横に座るようにAはしゃがんで式部と顔を見合わせた







A「お姉ちゃんはね、わざと負けたんだよ」




式部「え……」






横にいる茨木が顔を背ける中、Aはじっと式部の瞳を見つめながら はっきりとそう言うのだった

最強の女の妹→←全てを見抜く女



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (150 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
654人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

和美/美香 - ピスピスさん» いえいえ。いえ、どういたしまして。どういたしまして零君。また新しい作品頑張ってください。完結おめでとうございます。失礼しました。 (2019年11月11日 7時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
ピスピス(プロフ) - 和美/美香さん» 和美/美香様☆ お待ちいただきありがとうございました!やっとこさの終了です。和美/美香様にはずっとコメントをいただいて本当に支えていただきました。ありがとうございました!降谷「皆を代表して、和美/美香さん 本当にありがとうございました」 (2019年11月10日 20時) (レス) id: f40ecb7ebb (このIDを非表示/違反報告)
和美/美香 - ピスピスさん» 大丈夫ですよ!11月11日待っています。分かりました、了解です!陣君嬉しそう。研二の馬鹿!恥ずかしいの!ご、ごめん景光。零君、航さん助けて! (2019年11月1日 10時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
ピスピス(プロフ) - 和美/美香さん» 和美/美香様☆ お返事、そして更新遅れてしまい申し訳ありません! お知らせで書いたように少しだけお時間をいただくことになりました!待っていただけると幸いです!松田「♪」萩原「な〜に?(笑」景光「なんだ、呼ばれてないんだ(悲」 (2019年10月31日 20時) (レス) id: f40ecb7ebb (このIDを非表示/違反報告)
和美/美香 - ピスピスさん» もういや////好き。研二!!え!そんな。呼んでないよ!読んでないからね景光! (2019年10月29日 16時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぴすぴす | 作成日時:2019年8月18日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。