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最強のセコムー四人目 ページ18

萩原「隣の班の加藤って男
最近妙にAに視線がいってねぇ?」




松田「……加藤?

アイツ、彼女いなかったか? 看護師の」




景光「三週間前にフラれたみたいだ

で、一週間前にAが落とし物を拾ってる」





降谷「隣の班……
なら、今日の柔術訓練で合同だな」





萩原「よし、降谷 まかせた」

松田「ゴリラの力、見せてやれ」

景光「ゼロ、少しは加減してやれよ?」


降谷「ヒロは松田を宜しくな」







まるで作戦を練るように、身を寄せあって話し合う四人




Aがまだ食券の列に並んでいる事を確認すると、俺は四人の輪に加わった







「お前達 たまには緩めろよ?」





松田「伊達…… 緩めるって何をだ?」





「Aの警備だよ

そんなにガチガチに固めたら、Aも身動き出来ないだろ」





景光「『警備』って!
固いなぁ、伊達は」





「お前ら、自分達が "セコム" って呼ばれてる事を知らないだろ……」






ため息混じりに伝えると、萩原が吹き出すように笑った





萩原「"セコム" そりゃ良いな!

なら、伊達は俺達のリーダーだな」





「は? リーダーは降谷だろ?」





萩原「降谷はダメ」


景光「これに関しては俺達は同等だもんな」


降谷「俺は別に、そういう意図は……」


松田「自覚がない時点でリーダーはまかせらんねぇだろ」







「だとしても、どうして俺が……」






予想外の出来事に俺は驚きながらそう問いかけると、景光がさも当然のように答えた






景光「だって、伊達もAの事 好きだろ?

俺達と同じくらい

だから、俺達が行き過ぎてたら止めてくれる
俺達も伊達の意見なら聞くしな」





「!」





その時、向こうの方から微かに俺の名を呼ぶ声が聞こえた







A「だ、伊達ぇ ヘルプ」






すぐにかけよって重量感のあるお盆に手を添えると、安堵と喜びの混じった笑顔が向けられた






A「ありがとう」





たったその一言と笑顔で心が満たされて行くのを感じる







「……仕方ない、引き受けるか」





A「?」






やれやれとそう呟くと、首を傾げるAの頭を撫でた




この笑顔を見てしまったら、アイツら気持ちもわからんでもなかった





萩原「あ、加藤」

松田「よし、降谷 行け!」




「……ハァ リーダーとして命じる
降谷、ストップだ」








制御出来るかは不安だが

最強のセコムー五人目→←最強のセコムー三人目



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和美/美香 - ピスピスさん» 本当ですか!私絶対買います!その時名前教えて下さいね!続編楽しみです! ひ、ひーくん!研君早く! (2019年8月18日 13時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
ピスピス(プロフ) - 和美/美香さん» 和美/美香様☆ 本当に勇気を出して小説作ってみてよかったと思います!景光「ん?いいぜ。ほら (手)」萩原「あ!!ずりぃ、俺も行く」 (2019年8月18日 12時) (レス) id: f40ecb7ebb (このIDを非表示/違反報告)
和美/美香 - ピスピスさん» ありがとうございます、私も同じです! え!?!え、そんな(泣)研君、零君、そんな事言わないで。陣君所に行きたいからひーくん一緒に来て。陣君心配だからお願いします。 (2019年8月15日 20時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)
ピスピス(プロフ) - 和美/美香さん» 和美/美香様☆ 更新もコメントを読む楽しさから頑張れます!降谷「松田は置いてきた」萩原「墓地に?」景光「こ〜ら、和美/美香さんがまた心配するだろ?」降谷「道場に」萩原「ほら、やっぱり」景光「……ハハッ(苦笑」 (2019年8月15日 16時) (レス) id: f40ecb7ebb (このIDを非表示/違反報告)
和美/美香 - ピスピスさん» 良かった、私も嬉しいです。いえいえどういたしまして♪ どういたしまして研君。うん!零君!陣君いない。え!研君それはダメだよ。零君、陣君は何処?(泣) (2019年8月12日 7時) (レス) id: 1f2c06e01c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴすぴす | 作成日時:2019年7月2日 2時

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