plus one 【警察学校時代】

滅びの呪文 ページ13

降谷「松田のタバコが…… 何だって？」





「ご馳走さまでした」と手を合わせた降谷は、ニッコリと笑顔で振り返る





A「え…… っと、あの… 」




萩原「あーーーっとぉ…… そのぉ 先週のぉ」




松田「……」


降谷「松田、どこへいくつもりだ？」



松田「…便所」


降谷「そうか、俺も一緒に行こうかな」


松田「……やっぱ止めた」







A「……」

萩原「……」

松田「……」





身を守るように三人は固まって黙り混んだ






景光「先週ったら…… ゼロの部屋で勉強会だったよな？」



伊達「まぁ、最後は飲み会だったがな」



降谷「最後というか……
終始コイツらは俺達のノートを写してたろ」



景光「そうそう！

その間、俺達は飯の材料買いに行って…

途中でAが『クリーニング取りに行くの忘れてた』って電話かけてきたから三人で取りに行って

あの時は店員から変な目で見られたよな」




降谷「男三人で女物の洋服を取りに行ったからな」



伊達「あれは可笑しかったな！」




A「そだったの!? 三人共、ごめん

松田が降谷のクッションにタバコ落として隠す為に時間稼ぎしろってなって」



萩原「マヂで焦ったよな！

Aのクリーニングがなかったら、俺が原因不明の下痢って事で薬買ってきてもらうことになっ……


あ… ﾔﾍﾞｯ」



A「へ？ あ……」





二人の横で松田は静かに頭を抱えた






松田「この 馬鹿……」





景光「あのクッションって……

確かゼロがお気に入りの…」






アチャーと言う顔で景光は降谷の様子を伺う






降谷「……松田、何か弁解があるなら聞くぞ？」




松田「……不慮の事故だった」




降谷「そうか

でも、隠したのは真実だな？」




松田「……テストも近ぇし、降谷は忙しいだろうからバレねぇと…」




降谷「器物損害の時効は？」




松田「…………三年」









そのまま降谷は視線をAと萩原を順に見た






降谷「お前らも何か情状酌量の意見があるなら聞くが？」





A「ナイデス」


萩原「俺達ハ関係アリマセン」





松田「手前ぇら…後で覚えてろよ…」






恨みがましい松田の視線にAと萩原は手を合わせて言った








A・萩原「「 バルス 」」

初キスの味は→←神様、仏様、

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す