同期の七海が突然会社を辞めた。【呪術廻戦】

17、反転術式はセンス ページ17

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五条さんが置いて行った呪具でチクチクと七海を痛み付ける。


その都度「反転術式の練習」と言い七海にそれっぽい何かを施す。


めちゃくちゃ嫌そうな顔されるけど。




さっきの家入さんの治療を受けて感じたままに力を込めた。


昔から感覚やセンスで問われるものは得意だった。
ダンスやゴルフ、そういうものは上手い人の真似を良くできた方だと思う。

数字の見直しやトランプタワーとか緻密な作業も好きだった。




『完璧？』

「…良いと思います。家入さんと比べて時間もかかるし、とても上手とは言えませんが。」

『初めてにしては上出来でしょ。どう見ても。』




七海は深い溜息をついて、普通に生きたければ反転術式使えない事にして帰ればいいと言ってくれた。




『これが使えたら私も雇ってもらえる？』

「雇うというより仲間になるという方が正しいでしょう。」




それほど他人相手に反転術式が使えるのは珍しいのだと話す。


しばらくして五条さんが帰ってきて、正直に話した。




「よかった〜、僕の目はポンコツじゃなかった。
じゃあこれからよろしくね、A。今日はもう帰っていいよ。また追って連絡するから。」





帰りの車でも呪霊や呪術師に関していろいろ教えてもらった。

マニュアルみたいなやつ頭に叩き込まないとだな。




「ではこれで。」

『上がって行かないの？』

「夕方から出ないといけないので。」

『ふーん。お忙しいのね。じゃあまたね。』




七海にマンションまで送ってもらって、寝転びながらマニュアルに目を通した。




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