ループ ページ1
どうやってマンションに帰ってきたのか、わたしはベッドの中だった。
ベッドサイドに投げ出されているバッグの中で、
アラームがけたたましく鳴り響く。
もうちょっと寝かせてよ…
でも仕事…行かないと…
やっとのことで、ベッドから抜け出してアラームを止める。
そして姿見の中の自分にギョッとする。
何このまぶた！
それはそれは、もののみごとに腫れて、
いつも以上にブサイクな顔になってた。
どどどどどうしよう、これ！
わたしは慌ててステンレスのスプーンを冷凍室に放り込んで
シャワールームへ飛び込んだ。
熱いシャワーの下、夕べのドンヘとのやりとりが頭の中を
ぐるぐる回ってまた目の奥が痛い。
バカドンヘ…
何だってあんなことするのよ…
抱き締められて、強引だけど優しいキス。
好きで好きでたまらない、ドンヘのキス。
《チョアヘ…》
ドンヘの声が、何度もループする。
嘘…
ううん、本当はわかっていたのかも…
だけど、それを本当にしてしまったら、今までのようにはいられない。
家族には戻れない。
オンマの悲しむ顔が、胸に刺さるから、知らないふりをしていたんだ。
だから嘘だって思い込もうとしてた。
「んっ…ふ、うぅ…えっ…」
いつのまにか、声が出てることも気づかないままシャワーの下で泣いていた。
会社にいくと、ユイが持ってた書類をバサバサっと足元に落とした。
「あ、あんた、どうしたのその顔！！」
「ユイィ…」
私は思いっきり恨めしい顔でユイを睨んだ。
「あんたねえ…」
でも、本当はユイに感謝しなくちゃいけないのかも。
うっかりぽろっとギジュンさんから告られた事を話したわたしも悪かった。
こいつがヒョクとツーカーなのはわかってたのに。
ユイがヒョクに話たからこうなったわけだし。
「ふ…いいわ、ありがと」
「？？？」
ユイの頭の上にクエスチョンマークがいっぱい飛び交ってたけど、
今はまだ話す気にならないから。どうせまた筒抜けだし。
いつか、ちゃんと話すよ、チング。
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さくらこ(プロフ) - ごんごんさん» ごんごんさん、コメントありがとうございます！半年以上前に書いたお話を読んでいただいて、その上コメントまでいただけるなんて嬉しいです。つらいお話ではありますが、読み終わったあとは、きっと幸せな気持ちになってもらえると思います( ´ ▽ ` ) (2013年11月10日 12時) (
レス) id: a388da78b1 (このIDを非表示/違反報告)
ごんごん(プロフ) - 涙が出て来て… 止まりません (2013年11月10日 8時) (レス) id: 3fe715c8fc (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - 裏琉さん、ありがとうございます^ ^ (2013年2月27日 15時) (レス) id: a388da78b1 (このIDを非表示/違反報告)
°+裏琉+°(プロフ) - はい！最後まで読みます！！w (2013年2月27日 15時) (レス) id: e11767803f (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - 裏琉さん、コメントありがとうございます！私も、同じ気持ちです。ぜひ、最後まで読んでいただけると嬉しいです！ (2013年2月27日 15時) (レス) id: a388da78b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらこ
| 作者ホームページ：http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時：2013年2月24日 19時
