重い足取り ページ4
ベッドサイドの携帯のアラームが遠くで聞こえる。
金曜日の朝7時。
よっこいしょ…
最近掛け声出さないとなかなか起き上がれない。
貧血がますます酷くなってる気がする。
今日は…午後から休みをもらって病院へ行って
夕方美容院行って、夜はレセプションパーティーか…
なんかどこも行きたくない…
でも、仕事も兼ねてるんだし、行かない訳にもいかない。
編集長にもしっかり取材してくるように言われてるし。
重たい体を引きずって会社へ行くと、ユイが耳打ちした。
「今日のパーティー、ドンヘも来るらしいわよ」
「え？何で？」
「さあ？芸能人だし、招待されたんでしょ？」
ギジュンさんがドンヘを？
その真意が何なのか、わたしにはわからない。
ただ単に、知ってる人間には招待状を出すのかも知れないし。
だけど、益々足取りが重くなるのは間違いなかった。
重い気分のまま仕事終わりにユジナが紹介してくれた病院に行く。
血液検査と問診、CTスキャンを撮って終わり。
こんなに簡単ならもっと早く受けとけば良かったと思った。
翌日には結果が出るとのことだった。
"明日は土曜日なので混みますので
結果は月曜日に聞きに来てください"
と会計で言われた。
少し早いけど、行きつけの美容院へ行く。
「オンニ！」
「A！予約はまだだったわよね？」
いつも担当してくれているオンニが笑顔で迎えてくれた。
「うん、そうなんだけど、病院が早く終わっちゃって来ちゃった。」
「病院？」
「うん」
「どうしたの？まさか…」
「何よ」
「これじゃないでしょうねえ？」
オンニはお腹の前で手を丸く円を書くような仕草をする。
「もう！オンニったら！あるわけないでしょ！貧血よ！」
「あはは、そうよね。Aに限って」
と豪快に笑う。
まったく、私の周りにはユイといいオンニといい、
こんなに明け透けな人ばかりがいるのだろう？
わたしもオンニやユイくらい豪快なら、
こんなに悩まなくていいかもしれないのに…
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さくらこ(プロフ) - ごんごんさん» ごんごんさん、コメントありがとうございます！半年以上前に書いたお話を読んでいただいて、その上コメントまでいただけるなんて嬉しいです。つらいお話ではありますが、読み終わったあとは、きっと幸せな気持ちになってもらえると思います( ´ ▽ ` ) (2013年11月10日 12時) (
レス) id: a388da78b1 (このIDを非表示/違反報告)
ごんごん(プロフ) - 涙が出て来て… 止まりません (2013年11月10日 8時) (レス) id: 3fe715c8fc (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - 裏琉さん、ありがとうございます^ ^ (2013年2月27日 15時) (レス) id: a388da78b1 (このIDを非表示/違反報告)
°+裏琉+°(プロフ) - はい！最後まで読みます！！w (2013年2月27日 15時) (レス) id: e11767803f (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - 裏琉さん、コメントありがとうございます！私も、同じ気持ちです。ぜひ、最後まで読んでいただけると嬉しいです！ (2013年2月27日 15時) (レス) id: a388da78b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらこ
| 作者ホームページ：http://id41.fm-p.jp/390/cherryhae15/
作成日時：2013年2月24日 19時
