第四十六話 ページ48
10円玉は
あ・ふ・ら・あ・け・あ・り・か・と・う
と順に動いて
おばあさん「!…油揚げありがとう?」
「おばあさん大好き」
おばあさん「!…こちらこそ今までありがとうね。可愛いおキツネ様」
朱雷『…((人と妖怪はこうして繋がっていくんだな))』
おばあさんの嬉しそうな表情を見て静かに微笑み
こっくりさんをやり終えたおばあさんたちは車に乗って去って行き
アキノリ「よかったな!」
いなり「うん!」
嬉しそうに頷いたいなりは光で包まれアークとなり、それはナツメの元まで行くと掌にそっと落ちて
ナツメ「…あったかい」
A『解決してよかったね!』
ナツメ「そうだね」
アキノリ「そういえば朱雷さん!妖術使えたんですね!」
ナツメ「あ、たしかに!」
朱雷『うん。小さい頃から、なんでかは分からないけど使えたの』
トウマ「なんでかは分からないだ」
アキノリ「なるほど!それにさっきのはかなり凄いやつですよね!!」
朱雷『そう、なのかな?あまり分からないけどアキノリくんは詳しいんだね』
アキノリ「!!えぇ!分からないことがあればなんでも聞いてください!アヤメさんと朱雷さんなら大歓迎です!」
ジーたん「デブ 必死すぎ 無駄な努力」
アキノリ「無駄言うなー!」
A『…ねぇ、朱雷さん』
神妙な趣で朱雷に声をかけるA
朱雷『どうしたの?』
そんなAを不思議そうに見て
A『私とどこかで会ったことない?』
ナツメ「?そうなの??」
朱雷『ええっと、ないと思うけど…どうして?』
A『そっか。さっきのあなたの妖術。どこか懐かしい感じがしたんだけど、私の勘違いだったみたい』
気にしないで、と微笑み
トウマ「((朱雷さんはまだまだ分からないことだらけだな。あの時のこともあるし))」
トウマが思い出しているのは、千堂レイとの出来事で
ナツメ「トウマ、どうしたの?」
トウマ「…ううん。何でもない」
ナツメ「そっか!よし!案件も解決して、朱雷ちゃんのことも分かったことだしそろそろ帰ろっか!」
ケースケ「姉ちゃん。俺お腹空いたー」
ぐぅう、とケースケのお腹が鳴って
アキノリ「そういえば俺も急いで来たから朝ご飯食べてなかったんだよなぁ」
トウマ「それじゃあ新しくできたカレー屋にでも行ってみる?」
A『ぁー、あの商店街にできたやつね』
ケースケ「あ!俺行ってみたいかも!」
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作者名:レイン | 作成日時:2021年9月10日 18時