最強妖怪ウォッチを持つ少女とお姫様【妖怪ウォッチシャドウサイド】 (ページ46)

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第四十四話ページ46

ケースケ「姉ちゃん！早くキュウビを！！」

ナツメ「うん！！ウィスパー！ボケなしで早くキュウビのアークを！！」

ウィスパー「はいでうぃっすー！！」

片手にキューピーマヨネーズを持ちながら慌ててアークを渡して

ナツメ「今度こそ！召喚！」

シャドウ

ナツメ「私の友達！でてこいキュウビ！」

ケースケ「ライトサイドと違いすぎなんですけど！！」

ナツメの背後の影から現れたキュウビのシャドウサイドの姿に驚きの声をあげて

キュウビ「そこまでだ！」

「！誰だ邪魔をすっ、！？あ、あなたはまさか！キュウビ様！」

キュウビの姿をみると
シャドウサイドからライトサイドへ姿を変えて地面に降り立ち

「コーン」

たたりギツネのライトサイドは、先ほどまでとは全く違った
可愛らしいキツネの妖怪で

ナツメ「なにこれ可愛い！」

キュウビもその様子を見るとライトサイドへ戻り

「キュウビ様。先ほどの無礼お許しください！私はこの神社に仕えるいなりと申します。世にも名高い大妖怪であらせられるキュウビ様におめめにかかり恐悦至極に存じます」

アキノリ「なんかめちゃくちゃリスペクトしてるぞ」

トウマ「キュウビって凄い妖怪なんだね」

いなり「それはもう！9つの尻尾をもつキツネといえば伝説に残る大妖怪ですから！」

キュウビ「いなりとやら。何故人間の体を欲す。事情があるなら話してみよ」

いなり「あ、…はい」

小さく俯き話し始めて

周囲の人からあまり気にされておらず、お参りに来てくれる人は居なかった。
神社が朽ち果て住処を失いそうになっていたところを、
豆腐屋の一人娘に救われた。

と話して

いなり「その子のおかげでこの神社は長い間、綺麗な姿を保ち続けることができました。

私にとってあの子はずっと住処を守ってくれた恩人とも呼べる存在だったんです。

おばあさんになった今でもいつも来てくれるんです」

ナツメ「まぁ、いなりがおばあちゃんに感謝してるのは分かったけど」

A『けっきょくなぜあんなことを？』

いなり「…それは、おばあさんに恩返しがしたかったからです」

朱雷『恩返し？』

いなり「おばあさんは長い間、旦那さんと2人で豆腐屋さんを切り盛りしていて、お店で作る豆腐や油揚げは町中の評判でした。

でも最近旦那さんが亡くなってしまい、おばあさんは一人でお店を営むことになったんです」

アキノリ「！そうだったのか」