第三十九話 たたりギツネとコックリさん ページ41
2-A
担任「おいおい、どうなってるんだ?これ。男子が半分もいないじゃないか。夏休み中の登校日だからってさぼったんじゃないだろうな?」
「えーないない」
「こんなに休むことないでしょー」
女子「せんせー。朱雷ちゃんは??」
担任「ああ、姫夜なら急用で親の実家に帰るらしくてな。今日は休むそうだ」
トウマ「?((朱雷さんからは何も聞いてないけど、後で連絡してみよう))」
2-B
ナツメ「こっくりさん?」
さよ「そう。こっくりさん」
ナツメ「ってなんだっけ??」
A『ほら、50音書いた紙と10円玉を用意して霊を呼び出す降霊術だよ』
ナツメ「あぁー!小学校のときはやってた!」
さよ「そうそれ!それが今隣のクラスの男子の間ではやってるんだけど、こっくりさんの呪いで次々と意識不明になる人が出てるんだって!!」
休み時間
ナツメ「で、どう思う?こっくりさんの呪いなんて本当にあるのかな?」
トウマ「呪いかどうか分からないけど、うちのクラスで休んでる男子は全員こっくりさんをやってたって噂だし」
A『妖怪の可能性はあるね』
ナツメ「とりあえず、アキノリとも相談してどうするか決めましょう」
トウマ「うん」
ナツメ「そういうわけだからアヤメちゃんもあとで事務所に」
アヤメ「あ、あのごめんなさい。実は─」
事務所
アキノリ「終わった。アヤメさんが一週間も家族旅行で居ないうえに朱雷さんも今日居ないなんて。俺の夏は終わった。
ジ・エンド。ゲームオーバー、冒険の書は消えました」
この世の終わりだという顔で床に寝そべって
A『大丈夫?』
ジーたん「デブ やくたたず」
チリチリチリチリンとナツメのスマホが鳴って
ナツメ「あ」
スマホを開いて
A『誰から?』
ナツメ「アヤメちゃんからみたい!」
ジーたん「アヤメ だぜ!」
アキノリ「なにー!?」
A『生き返るのはやいね』
アキノリ「もしもし!?アヤメさん!僕ですアキノリです!!」
ナツメ「ちょ、落ちついてよ。電話じゃないし」
ジーたん「デブ あせるな ハウス」
ぷくーっと頬を膨らませて
アキノリ「じゃあ早く読んでよー!」
ナツメ「えぇーっと、こっくりさんの事件調査に参加できなくてごめんなさい。皆さんがこの案件を解決することを信じています。頑張ってください」
アキノリ「は〜っっ、アヤメしゃん!」
A『完全に脳内妄想始まってるよ』
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作者名:レイン | 作成日時:2021年9月10日 18時