第三話 ページ5
千堂レイ「そこの君、こっちへいらっしゃい」
トウマ「え…?」
朱雷『……((トウマくん))』
その様子をしばらく見たあと、そのまま歩いて行き
トウマ「…」
困惑しながらも上へ上がって
ナツメ「トウマ良いなあー」
ケースケ「いいなー」
アキノリ「いいないいなー」
A『うーん…』
トウマ「あの、どうして僕を…」
千堂レイ「占ってくれるんですかって聞きたいのよね?月波トウマくん」
トウマ「え」
ナツメ「いきなり名前あてた!」
アキノリ「いやいや名札とかついてんじゃない?」
A『それはないでしょ』
ケースケ「体操着じゃないんだし」
千堂レイ「じゃあ、見ちゃおうかな。君の全部を」
そういい、水晶玉に手を翳す
千堂レイ「うーん、私見えちゃった。君は小高い丘のマンションに住んでいる」
トウマ「はい」
驚きながらも頷いて
千堂レイ「君はマンションの高い部屋に一人でいることが多いのね。両親は共働き」
ケースケ「当たってるの?」
ナツメ「うん。完璧」
A『((これもはやプライバシー?))』
千堂レイ「ん〜?瞳の奥にもなにか見えるわ」
トウマ「!」
頬に手を当てられ驚いて
千堂レイ「そうなのね。君はいつも寂しかった。寂しさも苛立ちも、今までの全ての災いの元が、私見えちゃった」
トウマ「!な、なんなんですか?」
千堂レイ「君についている…魔人ね。あとは─」
トウマの方へきて、こそっと何かを呟き
トウマ「!!」
ナツメ「魔人!?」
アキノリ「魔人って不動明王のことか?」
千堂レイ「このままだと、魔人は君に災いをもたらすことになる」
A『!…((あの人、今オーガを))』
千堂レイ「でも、心配することないわ─」
話し終えると、トウマは千堂レイに軽く一礼して
千堂レイ「トウマくん。またね」
トウマ「…」
一度振り返り,千堂レイをみたあと
もどってきて
公園のベンチ
アキノリ「やばいよやばいよやばいよ!あの人パーフェクト占い師なんか越えたスーパーセクシーパーフェクトデンジャラス占い師だよ絶対!」
ケースケ「なにそれ」
A『危険だってことでしょ?』
アキノリ「Aの言うとおりだ!あの人の言ってた魔人って不動明王のことだろ?」
ケースケ「トウマがフドウ雷鳴剣で呼び出すやつ?」
アキノリ「そう!普通に考えたら中学生にそんなものがついてるなんて思わないって!」
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作者名:レイン | 作成日時:2021年9月10日 18時