第一話 捕らわれのトウマ ページ3
アキノリ「ふ〜んふふ〜ん♪」
ガラッと扉を開けて
アキノリ「お!皆揃ってなにやってんだ?」
アキノリの声に振り返る4人
ナツメ「あ!アキノリもみようよ!」
ケースケ「なんかすっげぇ占い師が居るんだってー!」
アキノリ「占い師ー?」
と疑うようにパソコンの画面を覗き込んで
「その瞳が見通すのは完全なる真実そのもの。全てを100%言い当てる占い師を越えた占い師。その名は、千堂レイ」
アキノリ「いいや大袈裟でしょ!占い師を越えた占い師ってそれ、結局占い師じゃん」
A『それ、私も思った。この人なんか嫌な感じがするんだよね』
ケースケ「そうかな?」
ナツメ「でもね2人とも。千堂レイは人呼んでパーフェクト占い師!ほら、これ見てよ」
水晶玉に手を翳す千堂レイ
千堂レイ「…うん。私、見えちゃった。あなたが可愛がっていたワンちゃんが去年亡くなったのね」
女性「!ぁ、はい!」
千堂レイの言葉に驚いたように頷いて
千堂レイ「あなたの部屋で夜、物音をたてているのはそのワンちゃんの霊ね」
女性「!!」
千堂レイ「…柴犬の、しばさん」
女性「!?ど、どうして名前まで…」
千堂レイ「しばさんはね?あなたのことが大好きで今も見守ってくれている」
女性「!ぅ、うぅ」
千堂レイの言葉を聞き涙が溢れる女性
ナツメ「ほらねー!」
得意げに話すナツメ
ケースケ「すげぇ!!」
アキノリ「なんか嘘くせぇ」
A『……』
少し俯き考え事をして
トウマ「どうかした?」
A『あ、ううん!なんでもないよ』
((まさか酒呑童子が、とか思ったけど。…人間界に来てるか分からないしなあ))
ナツメ「アキノリ。都市伝説とかは速攻で信じるのに、占いは信じないんだ」
アキノリ「だってやらせの匂いぷんぷんだもん。ほんとの不思議なら信じるけどさ」
A『私も占いはちょっとなぁ』
ナツメ「えぇ、Aまでー?」
ミッチー「因みに!占いなどしなくとも、私がナツメさんを守る未来にかわりはありません!」
ナツメ「そういう未来、お呼びじゃないんで」
ふいふいと手を振り拒否するナツメ
ミッチー「はひーん」
A『あはは、』
ウィスパー「こうなる未来。あたくしにはバッチリ見えていました」
と、ミッチーを指さし言い
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作者名:レイン | 作成日時:2021年9月10日 18時