第十六話 不動明王 邪と天 ページ18
無事 朱雀を仲間にした妖怪探偵団一行は
人間界に朱雀の力を借りて戻ってきて
ケースケ「あれ?さっきまで祈り山に居たのに!」
ウィスパー「どうやら朱雀にはワープできる能力があるようですね」
ナツメ「ショッピングモール??」
目の前の建物を見上げて
トウマ「ここにフドウ雷鳴剣が」
朱雀「間違いない。我には分かる。嘗ては同じ剣武魔神だったからな」
アキノリ「そういやぁ、どうして幻獣の姿になったの?」
朱雀「我のことはいい。さぁ、フドウ雷鳴剣を探すのだ」
そういい姿を消して
A『よし。それじゃあ行こうか』
声をかけ5人は中へ入り
アキノリ「別におかしなところは見当たらないけどな」
ナツメ「確かに」
ケースケ「姉ちゃん。俺ちょっとトイレに行ってくる」
ナツメ「!うん」
A『…ケースケ。私も行くよ。1人じゃ何かあったとき大変だからね』
ケースケ「え!?」
ナツメ「なにか??」
A『うん。大丈夫だよ、入り口の前で待っているだけだから』
ケースケ「う、うん!わかった!」
A『じゃあ行ってくるね』
アキノリ「このどこかにフドウ雷鳴剣があるってことは、それを奪った酒呑童子が潜んでいるはずだ」
トウマ「アシュラ豪炎丸の使い手も酒呑童子の仲間なんだよね」
アキノリ「あぁ。油断できないな」
男子トイレに向かうケースケとA
ケースケ「……は!」
A『!』
急に周りの雰囲気が変わり
ゾンビのような姿をした人に驚く2人
ケースケ「!あ、あれ?な、なに今の」
A『…ケースケ。傍から離れないでね』
ケースケ「うん!」
男の子「お兄ちゃんとお姉ちゃんどうしたの〜?」
ケースケ「あ、ううん!なんでも!」
とケースケがそう言った途端再び空気が変わり
ケースケ「うわぁ!?どうなってんのー!?」
男の子「わぁっ、ぁー」
先ほど話しかけてきた男の子と周囲の人々が
ゾンビのような姿になっており、迫ってきて
A『!ケースケ!走るよ!』
ケースケの手を握り走り出して
「ぅ、ぅうあぁあ!」
ケースケ「わぁぁ!!追いかけてくるよ!」
A『大丈夫だから!』
ぴーんぽーんぱーんぽーん
「迷子のお知らせです。さくら元町からお越しの天野ケースケ様。紅雷A様。お姉様の天野ナツメ様が2階の案内カウンターでお待ちです」
A『?迷子??』
前方にナツメの姿が見えて
ケースケ「ぁ!姉ちゃん!!」
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作者名:レイン | 作成日時:2021年9月10日 18時