部屋探し ページ7
翌日
早朝から優斗君と一緒に仙台へ向かい
ビジネスホテルへチェックインだけをして
仙台市の不動産屋に着いたのは昼を回っていた
とりあえず、何箇所か間取り図を見て
良さそうなとこをリストアップしてから物件を見に回った
結局リストアップした場所を全部回り終えた時には
もうすでに日が暮れてしまうとこだった。
価格はびっくりするくらいに安くて
今住んでるマンションと同じ価格で２LDKの新築マンションに住めたりするらしい…
山崎「Aさん、決まりました？俺としてはこの会社に近いのがいいなって思ったんすけど」
「うーん…そこもいいんだけど、こっちのいいんだよね」
山崎君が言うように会社に近いのがいいけど、そこは防犯面がちょっとねーってとこなんだよね…
「うーん…」
不動産屋さんも苦笑してしまうほど
悩みまくっていたら
横で時計をしきりに気にしている優斗君が目に入った
「あ、もしかしてもう閉店時間とかですか？」
店員「いえ、大丈夫ですよ」
「そうですか…」
だけど、やたらとソワソワしてる優斗君が気になるので
私は間取り図のコピーをとりあえず貰うことにした。
この不動産屋さんだと戻ってからでも手続きは出来るって事だったし
不動産屋から出ると
突然優斗君に手を掴まれ傍の通りを走っていたタクシーを呼びとめて
急かされるように乗せられた
「優斗君っ!?」
山崎「すみませんっ!ちょっと時間が…ｯ」
「？？？」
結局それ以上詳しいことを話してくれないまま
私達を乗せたタクシーは
少し小高い丘にある一軒のお店の前で停車した
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作者名：ユル☆
| 作成日時：2015年9月8日 17時
