最後の CMside ページ37
武藤「チャンミン君お世話になりました」
そう言うと深々とお辞儀をしてきた
CM「お世話しました」
そう返事をすると武藤さんはクスリと笑って
武藤「本当、ありがとう」
CM「――もう…僕が居なくても平気ですね」
武藤「ナイトならいつでも歓迎だよ」
CM「あなたのナイトはもうすでに居るでしょ？そんな事ヒョンが聞いたら慌てて戻ってきますよ」
そう答えながら武藤さんの手を取って
薬指にはめられた指輪に触れた
武藤「ふふふっそうかも」
笑顔を見せる武藤さんだけど、どこか辛そうな顔をチラつかせる
きっとまだあなたには"ナイト"という存在が必要なのかもしれない
でもそれはもう…僕じゃないんだ
CM「――もしも、また何かあった時はちゃんとヒョンに話してあげてください」
武藤「うん、わかってる」
CM「最後に握手してください。こんな迷惑な女性に出会ったのは初めてだったので記念に」
武藤 「なによそれー失礼な」
CM「本当の事なので仕方ないですよ」
触れていた手で武藤さんの手を握りしめた
武藤「い、痛い…早く手、放してくれない？」
CM「―――…」
初めてあなたを見た時
とてもキレイな大人の女性だと思ってました。
でも、日が経つにつれ
あなたを知るにつれ
あなたの存在が僕の中で大きくなっていった
でも、それがどういう想いだったのかは僕自身気づいてなかった
あの時…ヒョンに好きなのかと聞かれた時
あー…そうか
いつもあなたの事が気になっていたのは
好きだったからなんだと理解した
武藤「？…チャンミン君？どうかした？」
CM「！」
僕としたことが……
慌てて手を離すと
武藤さんに背を向けて後ろにあったドアノブに手をかけた
CM「それじゃーもう行きます」
武藤「え？あ、うん…(苦笑)」
"告白しないの？"
"前に進むためにもいいと思うのになー"
こんな時に彼女の言葉が頭に浮かぶなんて…
玄関のドアを開け
廊下へ出たところでドアノブを握ったまま
立ち止まった
CM「――もう最後なので、一応言っておきます」
武藤「ん？」
CM「僕はあなたの事が好きでした」
ガッチャンッ
言い終えたと同時に持っていたドアノブから手を離して閉まる扉
武藤「――――――……エ゛！？」
数秒経った後
閉められたドアの向う側から聞こえてきた声に思わず口元が緩んだ
――サヨウナラ…僕の初恋の人
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もも(プロフ) - 違うでしょう…ちゃんみん T_T (2016年4月21日 9時) (
レス) id: 9379cce22d (このIDを非表示/違反報告)
ユル☆(プロフ) - かのかさん» その後の話が実はあるので…そこで明らかになるかも!?ﾃﾞｽ＾＾； (2016年1月9日 13時) (レス) id: ec43435ee9 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - でー？あの夜何がーーー？あの、色々こう、あれとかこれとかあった？ (2016年1月9日 7時) (レス) id: 171b30f749 (このIDを非表示/違反報告)
ひろ(プロフ) - ちゃんとチャンミンが新しい恋ができて良かったです(*^^*) (2016年1月8日 20時) (レス) id: 7e1fad6f3e (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - この主人公がとても可愛く見えてきた！ (2016年1月4日 0時) (レス) id: 171b30f749 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユル☆
| 作成日時：2015年6月15日 12時
