ギャップ ページ4
ある日、帰る時間になった頃
外は雨が降り出していた。自動ドアを出てすぐの屋根があるところで
呆然と空を見上げる彼の姿があった
きっと傘を忘れたんだろう
置き傘があるから1本…どうぞって声かけてみようか…
朝の予報で夕方から雨と言っていたから傘を持ってでていたし、ロッカーには常に折り畳み傘を入れていた
ロッカーから傘を取りに戻ってきても
まだ彼はそこにいて
初めて彼に声を掛けるということもあって
心臓のドキドキがやばい
「あ…あの…っ」
声をかけると煙たそうな顔をこちらに向けてきたので
思わず、営業スマイルを全開にだして
「傘２つあるんで良かったら使ってください」
あぁ
初めて声かけたぁ〜〜〜〜〜ッッ
緊張したぁぁ
差し出した傘に一瞬目を向けた彼だったけど
すぐに視線は空へと戻って
CM「結構です」
戻ってきたのは
たったその一言
さすがの私もそれには傷ついた
断るならもう少し言い様があるんじゃ……
彼は私の顔を見ることもせず、雨の中に足を踏み出そうとした
その瞬間
さっきまでの雨とはくらべものにならないほどのどしゃ降りに変わって
私の居る場所にまで雨がかかるほどで
思わず私は一歩後ろに下がった
あんな言い方されたら、貸す気にもならない
「――じゃぁ私は失礼しますね♪」
彼に背を向けて中に戻ろうとすると
肩に彼の手が乗せられた
CM「すみません。やっぱり貸してください」
振り返ると彼はハニかんだ笑顔を向けていた。
それに対抗するように私はまた営業スマイル全開で
「そうですか!?そうですよねー！こんな雨じゃー帰れませんよねー♪どうぞどうぞ♪」
さっきの仕返しと言わんばかりに嫌味っぽく言いながら
彼に折り畳み傘を渡した
CM「笑顔キモイですね」
と鼻で笑って
私の傘を差し
立ち去っていった。
"笑顔キモイですね"
なによそれ……
初対面でそれは失礼じゃない？！
わかった!喋んなきゃかっこいいのに！って奴だ
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もも(プロフ) - 違うでしょう…ちゃんみん T_T (2016年4月21日 9時) (
レス) id: 9379cce22d (このIDを非表示/違反報告)
ユル☆(プロフ) - かのかさん» その後の話が実はあるので…そこで明らかになるかも!?ﾃﾞｽ＾＾； (2016年1月9日 13時) (レス) id: ec43435ee9 (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - でー？あの夜何がーーー？あの、色々こう、あれとかこれとかあった？ (2016年1月9日 7時) (レス) id: 171b30f749 (このIDを非表示/違反報告)
ひろ(プロフ) - ちゃんとチャンミンが新しい恋ができて良かったです(*^^*) (2016年1月8日 20時) (レス) id: 7e1fad6f3e (このIDを非表示/違反報告)
かのか(プロフ) - この主人公がとても可愛く見えてきた！ (2016年1月4日 0時) (レス) id: 171b30f749 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユル☆
| 作成日時：2015年6月15日 12時
