175.ギリギリ ページ25
ジリリリ...と耳元にあったスマホのアラーム音でゆっくりと目を覚ます。
もしかして私、あのまま机で寝ちゃってたのかな。
確かに、首も腰もかなり痛む。
「今何時なの......え？」
アラーム音を止めるついでにスマホを見ると、そこには『8:00』の表示。
普段の私であれば、もう家を出て満員電車に乗っているような時間帯。
しかも今の私は、このまますぐに出られるような状況ではない。
お風呂も入らないとマズいし、服だって着替えないといけない。
これは...遅刻になるかもしれない。
「急がないと...！」
なかなかの大きさの声で自分を奮い立たせて、まずはさっさとお風呂に入る。
それから普段の半分以上の速さで化粧をして髪を整えて、クローゼットを開けて秒で服を選んで着替える。
家の中をドタバタ走りながらやっと準備が出来た私は昨日と同じパンプスを履いて、漸く家を出た。
駅に着くと、ちょうど会社方面の電車が到着していてすんなり乗れた。
いつもより遅い時間帯だからか、それほど満員って訳でなくて、何なら快適だった。
とは言え、遅刻が差し迫っている切羽詰まった状況なのには変わらない。
スマホを見ると『8:30』とあり、原則9時までの出社時間にはギリギリ間に合うかどうかは今のところは判断しかねない。
「は、早く着いてよ...」
焦った私は思わず独り言なんてものをしてしまい、手前に座っていた男子高生二人組にクスクスと笑われてしまった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1473人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
早咲(プロフ) - 吉沢さん» 大好きと言って頂けて本当に嬉しい限りです！ノロマ更新ではありますが、これからもよろしくお願い致します★ (2017年2月28日 20時) (
レス) id: e21b3fe696 (このIDを非表示/違反報告)
吉沢 - この、作品大好きです。 これからも頑張ってください! (2017年2月24日 8時) (レス) id: f6e11fac32 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：早咲
| 作成日時：2017年2月19日 23時
