学校の十四怪談【！】 (ページ5)

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お久しぶりです。リアルが想像以上に忙しいので、前期が終わるまでは投稿頻度に期待しないでください……………

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『えーっと、警備員さん？なんですよね？』

「けいびいん？…あ〜〜まあ、そうやな」

こんな夜中に学校にいるのは、警備員かあるいは不審者……滅多にいないと思うが私みたいな生徒だろう。

緑パーカーさんは一度濁した後に肯定した。本当にそうなのだろうか、そもそも緑パーカーの警備員なんて聞いたことがないし…
心配になるが、方向的には正面玄関の方に向かっているのは間違いない。通り過ぎようものなら全力で逃げよう、彼の腕力に勝てるかについてはノーコメント。

「なあなあ、なんでこんな時間まで寝とったん？」

『私が聞きたいぐらいですよ…。掃除当番の仕事やってたはずなんですけど』

「ふーん、一人で？」

『あっ、いや、クラスの子が帰っちゃったので、一人で……
そ、それより！もう正面玄関ですから！手離してもらって大丈夫ですよ！！』

彼に今までの経緯を聞かれたが、なんだか尋問されているようで落ち着かなくなって話を逸らした。

「もうそんなに歩いたんかー。そうやな、名残惜しいけど帰らないかんしな」

『はい、ありがとうございました』

手を離してもらい私は彼と少し距離を取った。

「………」

『どうか…しましたか？』

「別にそのまま帰ってくれてもええんやけど、その前にちょっとこっち来てくれん？」

そう言って緑パーカーさんは手招きしてくる。一見頼み事をしてるように聞こえるが、そもそも彼が私の靴箱を遮っていて拒むにも拒めない。
近づいた後に断りを入れて帰ろう。そう思って彼に一歩近づいた。

その瞬間、私は両手を捕まれ首に歯が立てられた。噛みちぎられるんじゃないかと思うほどの痛みが首に走る。

「んふふ、帰っても俺のこと、忘れんでな？」

彼の恍惚とした表情に背筋が凍った私は、緩められた拘束から抜け出し靴箱から自分の靴を掴みそのまま一目散に走って逃げた。
やっぱり彼は警備員なんかじゃなかった。言葉を濁した時点で理由をつけて逃げればよかった。後悔が入り交じるがとりあえずこんな所からは早く帰らなければいけない。去り際に彼が何かを言ってるいたが、それに気にとめられないほど。

「本当に帰りたいんやったら悪魔の言葉に唆されたらあかんで？」

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