さよなら、先生 (ページ4)

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…side you

身長が高くて細身で、眼鏡。

優しそうで爽やかな笑顔。

鮮やかな水色のTシャツに真っ白なジャージ。

絵になるなぁ…。

なんて思いながらも、人見知りな私は初めて会った先生に自分から話しかけることは出来ず。

先生が質問してくれることに答えるのが精一杯だった。

臣「小学では専門は何やってたの？」

A「一応長距離と中距離でした」

臣「お、そうなんだ。今、長距離メンバー少ないから、もし来てくれたら部としても助かるよ」

A「私、運動って走ることしか出来ないんで。他の部活は考えてないです」

臣「いいんじゃない？自信持って出来ることが１つでもあるなら十分。他の競技も見てく？」

A「はい、ぜひ」

当時身長が148cmしかなかった私は先生の顔を見るためには見上げなくてはいけなくて…

目があった瞬間恥ずかしくて、一気に足元まで視線を外したから、首を痛めるかと思った。

見学を終えたその日の夜には家族に連絡して、陸上部に入りたいと思ってることを伝えた。

お母さんは、だと思った、と快諾。

道具もそのまま使えるものは使って、新しく必要になる物はまた揃えようねと言ってくれて。

多分、気付いてたんだと思う。

私が1人、みんなと離れてこの学校に来て、寂しくて。

私が陸上競技を始めるきっかけをくれた親友との約束を守りたい、そう思ってたことも。