YOU ページ45
ガチャ
ドアを開ける音が聞こえる
今夜は帰ろう、ここに居ちゃいけない
臣くんに帰ることを伝えようと顔を上げた時だった
臣「行くよ」
「えっ…?」
立たされると手を繋がれて寝室に連れていかれた
「お、臣くん……?」
臣「来ないから連れに来た」
顔を見るとやっぱり少し不機嫌そう
臣「泣くなよ」
「…だって……」
臣「帰るとか言わないよね?」
「……」
臣「……覚悟できたんでしょ?」
「……それは…」
臣「今日はダメ。帰さない」
恥ずかしくなるようなセリフ
ダイレクトに耳に響く
口元がニヤける……さっきまで泣いてたのに
臣「ここ、来て」
ベッドの端っこを手でポンポンとして
自分の横へ誘導する
ち、近い……
すぅーっと息を吸い込むとお風呂あがりの臣くんの匂いがした
そっと横を見てみると
じっと見つめられる
臣「なんでそらすの笑」
さっきより少し甘い声
臣「こっち見て」
恐る恐る臣くんの方を見ると
優しい笑顔
臣「さっきごめん。ちょっとやきもち」
「……」
臣「なんかしゃべってよ笑」
「私こそごめんなさい……嫌な気持ちにさせたよね」
210人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:にーやん | 作成日時:2016年3月26日 23時