OMI ページ36
まさか泣くとは思ってなかったから驚いた
素直に嬉しい
抱きしめた手を緩めてAと視線を絡ませる
臣「そんな泣かれると……こっちもツラい」
「ごめん! 違うの、これは嬉しなみ……」
言い終わる前に口を塞いだ
「んっ……」
唇が離れると顔を赤くしてどうしたらいいのかわからないといった表情のA
「あの……臣くん」
臣「ん?」
「あの……こういう事やめてほしい」
ショック……
もしかして嫌だった?
そっか……やっぱり彼氏に悪いよね……
当然だよ
臣「……あー、ごめん。高山さんに悪いよね」
素直に謝った
だってAの彼氏は俺じゃない
「あのっ……違うの……。あのね、こういう事されると……引かないで聞いてね?あの、こういう事されると頭から離れなくなるから…。だから…仕事中とかに考えちゃうから……ずっと……」
………………マジか
ニヤけた口元を隠す
臣「あのさ……それって俺がこういう事すると、その事を仕事中に思い出しちゃうってこと?」
「……うん」
はずかしそうにうなずく
Aに顔をギリギリまで近づけた
臣「その発言
逆効果だってわかる?」
「……え?」
臣「余計に俺の事で頭いっぱいにしたくなるって事」
Aは口を手で覆い、これでもか!ってほどに
顔を真っ赤にした
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作者名:にーやん | 作成日時:2016年3月26日 23時