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YOU ページ26
これ以上、自分の気持ちに嘘はつけないって思った
“会いたい”の一言で恋人さえも置き去りにして来てしまった
見つめるたびに惹かれ、その瞳に吸い込まれそうになるの
ふわふわの髪
高く通った鼻
ふっくらな唇
ほんとはね
私も触れたかったの
手を伸ばせばすぐそこにいたのに
絶対に触れてはいけない気がして
見ないふりをしてた
でも
もうこれ以上は無理だよ
ただの幼なじみじゃいられない
弟みたい、なんて思ってないよ？
だからお姉ちゃんみたいっておもわないで
覚悟を決めて臣くんのアウターを掴んだ
そしてゆっくりと体を預ける
臣くんは腕を私の背中にまわして、ギュッと力を入れた
“このまま時が止まればいい“
そんなセリフはドラマの世界だけだと思っていたのに頭に浮かんできたのはこの言葉だけ
体を離し、目が合う
後悔なんてしない
だから臣くんもこうなっちゃった事
後悔しないで
私は背伸びしてそっと近づいた
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作者名：にーやん | 作成日時：2016年3月26日 23時
