YOU ページ17
「いや、今日はすごかったね」
今日10回目くらいの“すごかったね”を言うと、高山さんはのこりのビールをグイッと飲み干した
「って…何回目ですか!」
お酒って普段あんまり飲まないけど飲みだすとどんどん飲んじゃう
「きっと私達の花が良かったんですよ〜」
うん、私の用意した花達キレイだった
高山さん「なんかAちゃん、今回のこの仕事気合い入ってたよね」
あ、私知らないうちに気合い淹れてたんだ
「あ〜ほんとですか?」
高山「もしかして今日のアーティスト好きなの?」
ファンなの?
じゃなくて
好きなの?って聞かれてドキッとした
「曲は聞いた事ありますけどファンとかじゃないですよ〜」
我ながらいい言い訳
高山「やっぱかっこいーよね、ああいう人たち。目鼻立ちが整ってたもん」
高山さんは今日見たことを一つ一つじっくり思い出している様子
目鼻立ち…
うん、確かにこの上なく整ってる
今日の臣くんを思い出して少しだけ恥ずかしくなった
高山「顔、赤い。飲み過ぎ」
「そんなに飲んでないですよ」
お酒のせいじゃないのに顔が赤い自分を想像するとますます恥ずかしくなって顔を覆いたくなった
高山「この後、うち寄ってよ」
おしぼりでクールダウンしている私に
高山さんから聞こえてきた言葉は
私をカチカチに凍りつかせた
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作者名:にーやん | 作成日時:2016年3月26日 23時