＊ ページ13
田所ｓｉｄｅ
両角さんのチームに死亡の原因を白石と耕作と説明する。
豊田「どうせ、あいつは随分前に死んでた。チームワークとか、献身的なプレーとか、そんなつまらないものを身に付け始めたときに、あいつは死んだんだ」
他のチームメイトが悲しむ中、豊田さんは一人そういう。
豊田「エースっていうのは、わがままで、自分勝手じゃなきゃだけなんだ。とがり続けるっていうのは精神的にも肉体的にもきつい。だから大抵の人間はまるくなる。それを、成長とか、大人になったとか、耳障りないい言葉でごまかす。自らの挫折、他人の痛み、そんな物知ってそれでもとがってられる人間はそう多くはいない。あいつはそんな人間の一人だった、俺たちが両角を殺した。チームに貢献してくれって頼んで。エースとして選手生命は、俺たちが断ったんだ」
チームに思い空気が流れる。
豊田「あいつは優しすぎた・・・」
耕作を見ると明らかに様子が少しおかしい。
きっと、自分と当てはめてるんだろうな・・・。
白「奏さんのことで責任を感じるのは分かる・・・でもそれでトロントに行かないのは違うと思う」
藍「彼女はいま、一日のほとんどをリハビリに費やしてる。ただ普通の生活を送るためだけのリハビリだ・・・。もう一度夢を追いかけるためのリハビリじゃない。・・・・このまま俺だけが夢を追うわけにはいかない」
ヘリポートのところで耕作と私は座ってるけど白石は耕作にトロントに行くべきだってずっと言ってる。
藍「それにお前は、大丈夫なのか。冴島のこと、藤川から聞いた。緋山はいなくなるし、藤川も家族のことを考えたらこの先救命にいるかどうかは分からない。自分の心配をしろ」
A「同情で残るの？」
逃げようとする耕作に腹がたった。
A「そんなの凄く嫌だと思う。白石は今の耕作のキャリア奪ったら何も言えなくなるからトロント行けって言ってるんじゃないの。それって、近くにいても遠くなる・・・。そんな関係は私も嫌」
白「藍沢先生ってそんなだった？９年前のあなたは違った・・・誰よりもいい医者になる、そのためなら周りとの摩擦も厭わない。そこに、私たちは憧れた」
A「何かのせいにして楽な道を選ぶなんてかっこ悪い。耕作がいなくったって救命はちゃんとやれる。私がいるから・・・それに耕作がいない分みんな、強くなろうとする。奏ちゃんだってきっとそう・・・耕作はトロントに行くべきだと思う」
初めて、耕作に行けと言った・・。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 700人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
隆佳(プロフ) - あいかさん» 応援ありがとうございます！ (2017年10月5日 20時) (
レス) id: 6be02bc29b (このIDを非表示/違反報告)
あいか(プロフ) - はじめましてあいかといいますこの小説の続きをまた、読んでみたいので、更新最後まで諦めずに頑張ってください応援してます！！！ (2017年10月5日 7時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：隆佳 | 作成日時：2017年10月4日 16時
