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冴島side
白「検査急いでもらうよう頼んだ。明日のお昼には結果が出る。症状が出なければ人に感染させることはないから、自宅待機でいいってことだけどここで我慢してね」
緋「心配しなくていいよ。あんたの家に帰ったりしないから・・・感染症かもしれない同居人が家にいたら嫌だもんね」
白「何でいまそういうこと言うの」
緋「こわ・・・あぁ、ちゃんとしたベッドで寝るの久しぶり。ずっとソファだとさすがにきついわ」
白「じゃあどうぞごゆっくり。冴島さん、あとよろしく」
そう言って白石先生は部屋から出ていく。
緋「さっきさ、Aのこと怒らせちゃったんだよね」
冴「え？(めずらしい…)」
緋「初めてだよ、あの子が怒っている姿みるの・・・」
何かあったのかな？
じゃなきゃ、あの子が怒るなんてよっぽどのことがない限りないから・・・。
緋「白石とはよく喧嘩するから、なんてことないけどさ。・・・・何て言ったらいいのか分かんないんだよね」
冴「Aもそうだと思います。だから、普通でいいんじゃないですかね・・・」
喧嘩なんてめったにしないAのことだから後悔しているに決まってる。
だから、気にせず普段通りでいいと思う。
緋「そっか・・・」
＿＿＿＿＿＿＿＿
白石side
ＩＣＵで患者を診ながら藍沢先生が入ってきて灰谷先生と話しているのを聞く。
藍「腹痛の原因は分かったのか？」
灰「いえ」
藍「じゃあやっぱり仮病か」
灰「慎一君は頭のいい子です。胸を打ってお腹が痛いなんてそんな辻褄のあわないこと言ってわざわざ疑われるようなことしないと思うんです。でも、何もない。やっぱり入院させる必要なかったんですかね」
藍「検査は何か発見できる場合にだけ意味があるんじゃない。何もないと証明できれば、患者は安心して家に帰れる。気になったら答えが出るまでやれ」
灰「はい」
やっぱ藍沢先生は違うなって思いながら見ていると、藤川先生が焦った様子でＩＣＵに入ってきて藍沢先生に詰め寄る。
藤「おい、藍沢」
藍「何だ急に」
藤「今、Aがイケメン外国人とデートしてるぞ」
え？そう藤川先生の言葉を聞いて驚く。
藍「あ？」
ものすごく不機嫌な顔をする藍沢先生を見てA、愛されてるなって思う。
藤「いやな、本人はアメリカで世話になった外科医だって言ってんだけどよ。あれは何か親しげだったぞ」
そう藤川先生がいうと藍沢先生は眉間に皺をよせながらＩＣＵからいなくなる。
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作者名：隆佳 x他1人 | 作成日時：2017年10月2日 12時
