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A「緒方さん、奥さんいたの?」


えっ何で知ってんの。緒方さんのことだって・・・。


A「あぁ、この前、ラウンジで二人が話しているとこ見てたから・・・」


私の心を読んだAがそう答える。


盗み聞きするつもりはなかったんだけどごめんねと謝ってくるA。


A「で?好きなの?」


緋「・・・分かんない・・、ただ気になるっていうか」


私がそういうとそっかそっかと笑顔で言っている。


緋「さっきの話、ほんとにそう思ってる?」


A「なにが?」


緋「不倫のこと・・・私に気を使ってるとかだったら・・」


A「あんたに気を遣うわけないじゃん」


何年の付き合いだと思ってんのって。


A「私は、いいと思う。緋山が好きなら・・・・白石は真面目だからああ言ってるだけだけどちゃんと言えば分かってくれるよ」


あんたって子は・・・


昔から人の気持ちを真っ先に理解して、


ほんと、非なんて一つもないくらい


優しい子。



本人はそんなことないなんて言うけど、


みんな知っている。


一番優しくて、綺麗な心を持っていることを・・・。



あの藍沢が愛してるって感じで見るくらいだからね。


Aはまったくといって気づいてないけど笑



_______

藤川side


Aが医局から出ていき、着替えた藍沢が戻ってくる。


藍「あいつは?」

藤「さっき出てったよ・・・それよりはるか、今トマトしか食えないんだよね」

藍「つわりか」

藤「他のものは何食ってもまずいんだって。それでイライラしてこっちにあたるわけ。まいるよほんと」

藍「愚痴を言ってる割には顔が笑ってるな」

藤「えっ何て言ったらいいのかな・・これが幸せってやつなのかね」


医局をでて後ろについてくる藍沢。


藤「悪い悪い、結婚してないお前には分かんない世界だな」

藍「惚気てることだけは分かるぞ」


藤「お前もさ、そろそろあいつに言ったら?好きだーって」


いつまで恋人にならないつもりだよ。


先延ばしにしてるとあいつも藍沢飽きて他行っちゃうかもしれないってのに・・・。


藍「それができるならすでに言ってる」


何を迷ってんのかねぇ・・・。


ま、でも飽きる心配はないか・・・。


あいつ、お前のこと物凄い好きみたいだし笑

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作者名:隆佳 | 作成日時:2017年9月26日 23時

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