＊ ページ18
緒「一から作り上げた店、一番弟子にとられちゃってさぁ。お先真っ暗だよ。真っ暗どころじゃないよ、闇だよ闇」
緋山を元気づけようとする緒方さん。笑顔になる緋山を見て今は邪魔するべきじゃないなって思い、その場を離れる。
医者は負けず嫌いだ。
けれど、どんなに考えつくしても、患者に適した医療が見つからないとき、
それは、医者の負け・・・。
負けじゃない、
医者が患者に提供するのは医療だけじゃないから。
誰かを勇気づけたいと思ったときは、
笑ってあげればいい。
医者が見せるフリの笑顔は、案外手術や薬よりも
患者の心を癒すのかもしれない。
＿＿＿＿＿＿＿
白石ｓｉｄｅ
まだ、名取先生の指導方針などがかけていない。
目の前に見える名取君を見ていると何ですかと言われる。
白「名取先生って何でうちに来たの？」
名「父親にここに行けって言われたからです」
そうなんだ・・・・。
＿＿＿＿＿＿
田所ｓｉｄｅ
エレベーターに乗ってると耕作と新海先生が入ってきた。
軽い挨拶を済ませる。
新「大丈夫だなんて、お前医者が軽はずみに約束するなよ」
新海先生の手には奏ちゃんの手術同意書がある。
そっか、手術受けることにしたんだ・・・。
新「後遺症が手に出ればピアノは弾けないんだ・・・訴訟にだってなりかねない」
藍「とにかく救いたかったんだ」
新「え？」
藍「彼女には命を救う方法がある・・・そして俺たちはその医療を提供することができる。あとで嘘つきと罵られようと、代償を払わされようと構わない。彼女が生きている方がいい」
新「はっいつからだろうな・・医者が患者に大丈夫だって言ってやれなくなったのは」
そう言って新海先生は脳外の階で降りていく。
えっちょっと、二人になったじゃん。
気まずいったらありゃしない。
藍「昨日は、ごめん」
・・・・。突然、謝ってきた耕作に戸惑う。
藍「カッとなってかってしにしろなんて言い方して」
A「いや・・・・私の方こそ、ごめん」
本当はほっといてなんて思ったこと一度もないのに・・・。
ただの嫉妬だ。奏ちゃんのことばかり気にしている耕作を見て嫉妬してただけなんだ。
ほんと、子供だなぁ。
A「奏ちゃん説得しようと思ったの暁人のことがあったから？」
ずっと悩んでいた耕作を知っている。
藍「それもあるが・・・・俺がそうしたいって思っただけだ」
そう、こういうところだ。
やっぱ、好きだなって思うのは。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 519人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：隆佳 | 作成日時：2017年9月23日 22時
