* ページ10
家を出ようとする私を引き留めようとする母。
そんな母とは正反対にほっときなさいといつまでも私に無関心だった父。
ここのお偉いさんだった時も今も、昔も。
勉「親がうるさいのは当たり前だ」
当たり前か…。
緋「お父さん、あちらでご説明しますね」
望「ほーら、あんたは迷惑なんだよ」
そういうと、緋山と名取君と一緒にICUから出て行ったお父さん。最悪、と呟く望海ちゃんを見てなんか微笑ましい気持ちになるなんて私もおばちゃんになってきたな。
ICUを出ると耕作の前に立ちふさがっている雪村さんがいた。
雪「私は一人でもできます。私はちゃんとやれます、冴島さんと同じくらい」
藍「そういうことは看護師長に言え」
そう雪村さんに言うとどこかへ行ってしまった耕作。
雪「何か言いたいことがあるんですか、田所先生」
私がずっと雪村さんを見ていたからか少し不機嫌そうに聞いてくる。
田「自信があるのは良いことだけど、それが裏目に出ることもあるから気を付けてって言いたいだけ」
雪「大きなお世話です」
雪村さんは私の言葉に腹を立て私の前からいなくなった。
まぁ、ナースの指導ははるかの仕事だしあまり口出しすることじゃないか。
______________
緋山side
勉「こんなもの見なくていいです。産むなんて選択肢はないんだ」
宮本さんに望海ちゃんのこと説明しているけどずっとこの調子。
名「えっいやでも、一応説明を。現在望海さんは妊娠…15週で」
勉「ですからいいんです、先生、聞くまでもないんですよ」
立ち上がって部屋を出ようとする宮本さんを止めようとする名取だけどどうすればいいのか分からず助けを求めてくる。
はぁー。
緋「とにかく、ご本人も交えて一度きちんと話しましょう。望海さんの検査が済んだらお呼びします」
勉「では」
まだ納得していない様子の宮本さん。
そりゃそうよね。17歳だもん。
名「俺、ああいう親父苦手なんすよ」
緋「あんた免疫ないんでしょ」
名「まぁうちは名家ですから。家族で怒鳴りあうとか信じられませんね」
緋「何、あんたお父様とか呼んじゃってたりすんの笑」
名「呼んでもいいぐらいいい父親ですよ。うちの父は」
家族問題に難があるのはAだけじゃなさそうね。
758人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
山p担 - 藍が愛になってますよ〜(笑) (2018年11月5日 18時) (レス) id: 51d439eade (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 隆佳さん» わかりました。書くとき知らせてください (2017年9月21日 17時) (レス) id: 3f08d45607 (このIDを非表示/違反報告)
隆佳(プロフ) - Rayさん» コメントありがとうござます。この作品が完結次第作成したいと思いますのでそれまでしばらくお待ちいただければなと思います (2017年9月21日 17時) (レス) id: 6be02bc29b (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 同棲してる話が見たいです。 (2017年9月21日 16時) (レス) id: 3f08d45607 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 藍沢先生と親友で医者としてライバルであり救命フェロー卒業後トロント大脳外行き脳外エースになり心外循環器のプロで優輔君の病気知ってて手助けしてて奏ちゃんに懐かれてて名取先生の兄で白石先生とフェロー時代から付き合ってて (2017年9月21日 16時) (レス) id: 3f08d45607 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:隆佳 | 作成日時:2017年9月20日 23時