heartbeat〜コード・ブルードクターヘリ緊急救命

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私はエレベーターを降りＳＴＡＦＦＳＴＡＴＩＯＮに行くと横峯さんは携帯見てるし、灰谷君は手をおさえて痛いとか言ってるし。



何やってんだか。



名「お前ら何見てんの」



横「胸腔ドレーンのやり方」



おっ真面目だ。何かこういうところ憎めないよね、横峯さんって。



可愛いなって思う。



名「熱心だね笑。お前は？…乗り物酔いのツボ…何してんの」



乗り物酔い…。あぁ、吐いたって藤川が言ってたっけ。




でも大丈夫だと思うけど。ヘリが揺れるとかなかなかないことだし。




それでも灰谷君のフライトドクターになりたいって思いは強いんだろなって思う。




私は、いまだにわからないんだ。




本当に、これでよかったのか。




自分がなりたいものを追いかけている灰谷君たちが私には輝いて見えるんだ。






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緋山ｓｉｄｅ




緋「３か月も、家に帰ってないの」



望海ちゃんの検査をしながらお父さんとの話を聞く。まぁほとんど愚痴だけど。



望「高校やめて、今バイトしているとこで働きたいっていったら急に怒りだして」



勢いよく起き上がろうとするから点滴が倒れそうになるのを雪村が急いで止める。



緋「そ、いいわよ起きて」



がらっ



A「緋山、井上さんのカルテのここ、字間違ってるよ」


緋「うそっ、ほんとだ」



Aからカルテを受け取り書き直す。



それにしても最近Aはカルテ整理ばかりしているな。




まぁ一番早くカルテ整理もできるのAだから白石もさせてるんだろうけど。




本人は特に嫌とも言わず黙々と作業しているから苦ではないみたい。




望「とにかく、私のことは自分の思い通りにしなきゃ気が済まないの。あいつは」」



A「……(お父さんの話か)」



緋「そうなの？」



望「他のことは何も思い通りにならないからね」



緋「どういうこと？」



望「つまんない人生送ってんの。出世するわけでもない何か趣味があるわけでもない女がいるわけでもない、女どころか友達もいない、どうせ会社でも誰からも相手されてないんだ。毎日７時にピターと帰ってきて。ほんと何が楽しくて生きてんだか、あのくそ親父」




お父さんの文句をペラペラ言っているのを見てAはクスクス笑ってる。



そんなAを見て望海ちゃんは不思議そうにAをみている。

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