三代目さんとこの末っ子ちゃん

◎ ページ14

『いただきます！！』


隆二「うんめー！」


健二郎「やっぱAの作る野菜炒めが1番やわ！」


貴女「ありがと(笑)」


その後もみんなのお箸が止まることなく、


またお酒に伸びる手も止まることなく


あっという間にみんなベロベロに酔っ払ってしまった


特に明日オフの岩ちゃんと直人さんは1番早かった(笑)


お酒を片手に盛り上がってる輩を横目に


お皿を片付ける


ふと、肩に重みを感じた


貴女「酒くっさ！」


お酒の臭いと微かに香る香水の香り


振り向かなくてもわかる、絶対岩ちゃんだ


貴女「なーに、酔っ払いさん」


剛典「まだ飲むー」


どうやら岩ちゃんは今現実と夢の間にいるらしい


貴女「岩ちゃんここで寝ないでー、ソファーで寝なよ」


剛典「んんー」


嫌だとでもいうように首元に顔を埋めてくる


めっちゃ擽ったい


チクッ


その擽ったさの中に一瞬痛みを感じた


やられた


剛典「んふふー」


岩ちゃんは満足したように私から体を離し


満足気にみんなの元へと帰っていった


あいつ…シラフだな…


手元にあった携帯で首元を映せば


見事にくっきりと、赤い華が咲いていた


貴女「…はぁー」


いつもこうだ、飲みに行けば酔ったフリして


キスマークを付けてくる


しかもそれをするのはもう1人いて


？「……A」


ほら、きた

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