03 ページ13
・
___ガチャ
兄「待ってたよ」
？「(既に食べ始めてる)」
明らかに『生徒』ではない男が二人。
「「誰？」」
？「ハモってる！！！」
笑いのツボが浅いのか、ヒーヒー言いながら笑っている。
兄「はじめまして。Aの兄の、橘 ケンチです」
映「お兄さん！？え、どういうこと」
ケンチ「見ての通りです」
「森秀の先生なの」
へぇ〜 と連れの横に座り、お弁当の蓋を開ける。
「こちらは？」
と 唐揚げを頬張っているイケメンさんに目をやる。
？「映の叔父でーす」
「...え？」
キッチリ服装・整えられた髪・ピカピカの靴
思っていた人と全く違う。
...どうやら、人は見た目で判断してはダメらしい。
映「ちゃんとして！」
悪い悪い。 と完食したお弁当を片づけ、私の方を向く。
？「はじめまして。森秀高校 新任の田崎 敬浩です。よろしく」
敬浩「映の血縁者ってことは、秘密だよ？」
と ウインクされた。
「・・・」
敬浩「あれ？いつもなら『キャーキャー』言われるのに」
ケンチ「他所の子と一緒にしないでほしいね」
すると、歩き回りながらブツブツと自問自答し始める先生。
映「放っておいて、早く食べよーよ」
残りのサラダに手を伸ばす。
突然、ピタっと止まり直立不動になった先生。
映「どうしたの？」
敬浩「何もないよ〜」
と ニコニコ笑顔でこちらに戻ってきた。
*
広臣「おい、男じゃねぇか。しかも新任の」
隆二「あっれぇー？確かに女の子だったのに」
中庭から屋上を仰ぐ。
剛典「...なんか睨まれてますよ」
隆二「逃げろ！」
広臣「はぁ？」
勝手に逃げってた人が一人。
隼「あの人、もの凄い怖いらしいですよ。空手の有段者とかで...」
？「田崎先生ですね」
剛典「キミ、誰だっけ？」
？「佐藤大樹です(泣)これで、三回目です...」
剛典「ごめんごめん。もう大丈夫！」
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 222人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：青いろりんご。 | 作成日時：2017年4月16日 23時
