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見上げると、先ほど脱ぎ捨てたヒールを手にしていた。
そして跪いて私の足へ。
「ありがとうございま」
言い終わる途中で、もの凄い勢いで抱きしめられた。
フワッとあのボディーソープの香りが漂う。
広臣「おかえり」
と ダイレクトに耳元で囁かれ、心臓が驚く。
便乗して、その上からまた誰かにホールドされる。
へへへっ と笑う声と金属のアクセサリーがたくさん揺れる音ですぐに分かった。
しばらくこの状態が続き、やっと離れた二人。
ELLY「チョットチョット、何これ(笑)」
と 登坂のTシャツを指さす。
「す、すみません...!」
そこには口紅の跡がクッキリと残っていた。
広臣「別にいいよ。俺のせいだし」
自慢してこよーっ と部屋を出て行く。
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あの人たちを止めて とのELLYの嘆きを聞き、やっと落ち着いた部屋の中。
直己「もう大丈夫そう?」
「なんとか」
回復して立てるようになったが、当分ヒールを履くのは止めようと決めた。
隆二「お土産は?」
健二郎「お前ソレばっかりやんけ」
そう言われると思って、準備万端で来ましたよ。
「楽屋のそれぞれの所に」
いぇーい とすぐ部屋を出て行く、大人二名。
健二郎「こどもかっ」
いつもの風景を見れて、笑みが零れるAであった。
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作者名:青いろりんご。 | 作成日時:2017年3月21日 23時