それぞれのお話 2

噂の人F#34 ページ6

初めて1軍登録されて、やっと2軍の先輩達が噂を立てていた人に会えました



その人は青嶋Aさん


西川さんの高校からの同級生らしい


｢あっ！堀くんだ！！！｣


パタパタと効果音が合う感じでめっちゃ笑顔で出迎えてくれた


｢緊張してる？笑でも、大丈夫だよ。皆優しいから｣


『そ、そうですね。』


25｢A、自己紹介せんと堀は初めてやからわからんやろ？｣


ちょっと口調がきつくて一瞬怖いなって宮西さんのことを思ってしまった


｢宮さんも、そんな怖い口調だと怖がられますよ？ね、堀くん？｣


ニコッと笑ってこちらに同意を求めてくるが肯定出来るわけが無いのでとりあえず笑っておいた


少し天然な感じが先輩達はたまらないって言ってた気がする



｢堀くんをなんて呼ぼうかな...みーくんも悪くないし、瑞輝でも悪くないし...｣



『Aさんに呼ばれるならなんでも嬉しいですよ』



そういうと?マークを浮かべこちらを見てきた


｢ん？どういう事？｣



『僕、Aさんに名前呼ばれるならどんな形でも嬉しいです』



｢もしかして、私口に出てた？｣



こくんと頷くとうわーーと言ってしゃがみ出すからロッカーの皆さんから注目が集まる


『ちょ、Aさん、恥ずかしいです』


7｢何？お前またやらかしたん？｣


西川さんが近づいてきてAさんの頭を撫でる


2人の雰囲気は付き合ってますって言う雰囲気でなんとなく羨ましいなあと思った


『お2人はお付き合いされてるんですか？』


聞いてはいけないと思いながらも口にしてしまった


｢え？｣

7｢は？｣


西川さんとAはポカンと僕を見つめる


すると周りからクスクスと笑い出す声が聞こえてくる


『え？僕なんか変なこと言いましたか？』


25｢ちゃうちゃう、お前が思ってることはよーくわかる｣


だったらなぜ笑うのか皆疑問だった


19｢瑞輝、この2人付き合ってなんかないよ笑｣



『えっ？でも、なんか雰囲気が...』



25｢まぁ、遥輝次第なんやけどなぁ｣




7｢宮さん！！！！｣



｢え？なんの話？てかなんで堀くんは私と遥輝が付き合ってるなんて思ってるの？｣



Aさんの返しに皆さんが溜息をついた



25｢Aもさ、もう少しは野球の事以外にも興味持てや｣




宮西さんの一言でなんとなく付き合ってないという理由が明確になった




2軍で噂になってた少し天然の人はとてつもなく天然な人だった

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