キミの隣で2

番外編 1 ページ8

MerryX'mas

クリスマスイブ

街はキラキライルミネーションが輝く季節になった



今までは一人で迎えてたクリスマスも今年は2人で迎えられる



でもシーズンオフは彼はメディアやイベント事で大忙し



人気者の彼女ってツライ



そう思いながら彼の出ているテレビを見てる



｢A〜、お風呂上がったよー｣


そう言って髪の毛を拭いて現れる彼



｢これ見てんの？なんか恥ずかしい｣



『翔平、あたしが彼女で満足？』


｢なんで？｣


『だって、背高くないけん、あと可愛くないもん』


SNSを開いて彼の名前を検索する度出てくる彼のファンの可愛い子



こんな可愛い子達に申し訳なくなる



｢A、髪拭いて｣


ソファーに座る私の下に座る


『ん、』


ふわっと香るシャンプーの匂い


顔を埋めたくなる


｢俺さ、Aのことを満足なんて思ってないよ？｣


え、この状況、そしてこの時期に私は振られてしまうの？


｢満足なんて思ってないって言うのは、Aといる時間は満足じゃ表せられないもん。
満足ってものみたいじゃん？俺は、人と付き合ってるわけであって、ものと付き合ってないもん｣



そういうことって自信げに言ってくれた


『翔平、好き』


そう言って彼の背中に抱きつく


｢俺も好き｣


『サンタさん来るかな？』


｢俺がサンタさんになってあげる。なんか欲しいもんないの？｣


欲しい物


彼と一緒にいれる時間がもっと欲しい


『翔平と一緒にいたい』


背中に顔を埋めていう


｢え？聞こえない｣


『やっぱ、秘密。翔平は何欲しい？』


｢欲しいものが２つあるんだよね｣



『珍しいね』


｢うん、１つはねA。｣



『ん？私？』


｢うん、だからクリスマスの日はAが箱に入るかリボンを巻いて俺のところに来てね？｣


『本気で言ってる？』



うんっととびきりの笑顔をこちらに向ける




『そんな恥ずかしいこと出来んよ//もう１つは？』



｢もう１つはもっとAと一緒にいる時間が欲しい｣



思ってることが一緒でびっくりしたけど嬉しかった


｢だってなかなかこうやって一緒に居れないじゃん？｣



『私もサンタさんにそれお願いしたい』



｢じゃあ今日はずっとこのままがいいね｣


『うん。』


彼と手を繋いで寝室へ


ぎゅっと抱きしめられたまま眠りにつく


永遠にこの時間が続けばいいのに

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