キミの隣で2

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大谷side



朝目が覚めると僕の胸に顔を寄せて寝てるAがいた







こんな幸せな気持ちで目覚めた朝は初めてだった






しばらく寝顔を見ている





｢飽きないなぁ｣






そう思うのはたぶんAだから





でも動いているAのほうがいいなんて思って起こしてみることにした





｢A、朝だよ。｣





そう言ってトントンと肩を叩く




『んーん』




起きないとぐずって僕に擦り寄る






それもそれで可愛いと思ってしまう





このままでいいかなって半分思いながら少しだけ離れてみた






それの効果なのかパチリと目が開いた






｢おはよう｣






『おはよう』





Aが照れるからこっちまで照れてしまう





『いつから起きてた？』







｢20分ぐらいまえからかな｣





そう言うと顔を真っ赤にして僕の胸に飛び込んできた





｢A？｣






『な、なんで起こさなかったと、は、恥ずかしいっちゃ』





僕の胸の中でうーって唸りながら怒っている






それをぎゅうっと隙間なく抱きしめた






｢めっちゃ幸せな朝だったよ。起きたら好きな人がいるってこんなに幸せなんだって思った｣




『わ、わかったから解放して？』



｢やだ｣



『な、なんで？朝ごはん食べんといかんし、試合の準備するため寮帰らないとだめなんじゃ？』



困惑気味のAが可笑しくて思わず笑ってしまった



『もう、笑い事じゃないのーー』



｢ごめん、ごめん。余りにもAが可愛すぎて笑｣



『それ絶対思ってないでしょーー』



腕の中でじたばた暴れるAにお仕置きとして額にキスをしたら静かになった



顔を見ると真っ赤で口をパクパクしてる



表情がコロコロ変わるのが可愛すぎる




歳上なのに歳下に見えるのはAが寝起きだからかな？




と思っていたが時間の都合で解放するとスタスタと部屋を出ていきご飯の支度をする姿にやっぱり歳上だと認識する



そのギャップにまた、一段と好きが増す




誰も知らないAのことを短時間で知ることが出来て満足



1人で笑っていると早く食べて怒られ美味しい美味しいご飯を食べた



今日はホームランが打てそうだ！！

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