キミの隣で2

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彼氏になった翔平くん


正直、大谷翔平の彼女に相応しいのかなんて思う


中島｢お前ほんとに翔平のこと好きなの？｣


『当たり前じゃん、好きじゃなかったら付き合わないし』


中島｢翔平、おい、今聞いてた？｣


『ちょっと、おにぃ別にいいよ』


聞かれてたら恥ずかしい

｢え、何をですか？｣


はぁとため息をつくおにぃ


聞かれてなくてよかった


『ううん、なんでもない。むしろ聞いてなくてよかった』


少しムスッとする翔平くん

｢僕に隠しごとしないで下さい｣


『え？』


｢だから僕に隠しごとしないで下さい！なんでも言ってください。一応、彼氏なんで…//｣


こっちまで顔が赤くなる


中島｢だってさ、A｣


『おにぃは黙っとって！』


恥ずかしくなって布団に隠れた


中島｢俺、ちょっとコンビニ行ってくるわ｣



そう言って出ていくおにぃの背中を少しだけ顔を出して眺める

｢Aさんは、僕のこと好きですか？｣


『えっと、好きですよ？』


｢疑問形なんですね...｣


彼に言われて気づく


｢キスしてもいいですか？｣


急な質問にびっくりした


返事に戸惑っていると彼の顔が段々近づく


彼とキスするのは初めてじゃない


ぎゅっと目をつぶるけど唇に触れるものはなくただごめんと謝られた


『なんで謝ると？』



｢わかりません｣


素っ気ない返事



嫌われたかな


悲しくなって何も言えず沈黙が続いた



『翔平くんはずっと敬語喋るつもりですか？』



｢どういうことですか？｣



『えーっと、その……彼女なのに敬語なんていやかな』


顔が赤くなっていくのが自分でもわかる


｢A｣


彼はいつも急だ


｢Aが敬語じゃなくていいって言ったんだよ？｣


ちょっとS気味だけど優しさもすごい伝わってくる


『翔平く｢Aも呼び捨てで呼んで？｣』


『え、今？』


彼がじっと見つめてきて顔が熱くなる


『翔平？』


そう呼ぶと顔を手で覆う


よく見ると耳が真っ赤


そんな彼を見てるとこっちまで恥ずかしくなる


｢帰りたくない｣


『でも、試合』


｢離れたくないもん｣

甘えてくる彼も愛しく思える


『うふふっ、甘えたさんだね笑』


｢Aがそうさせるんだよ｣


私はこの世界中の誰よりも幸せだと思う


『幸せだなー』


｢なんで？｣


『こうやって甘えてくる翔平くん見れるの私しかいないけん』


｢あ、今翔平くんって言った｣


罰ゲームって言ってキスをする


やっぱり彼は急だ

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