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【 臣 side 】
Aがあの夢を見て1週間。
未だにどのメンバーとも会話をしていない。
EL｢...どうするの？｣
そう俺に聞くELLYの言葉で
俺は目の前の用紙に再び目を映す。
隆｢誰かいないの？｣
臣｢んな事言っても本人があんな調子だし...｣
NA｢HIROさんは？｣
臣｢...HIROさんでさえ今はダメみたい｣
岩｢じゃ、彩さん！｣
臣｢彩さんも今忙しいらしくて頼めねぇよ｣
NK｢でも連れてく訳にも行かねぇしな｣
俺らが今悩んでるのは撮影のため4日後に三代目全員､
NYへ行くってことでその間Aをどうするか。
今の状態で誰かに預けるのも無理だし、
かと言って海外に簡単に連れていけるわけもない。
健｢でも臣のマンション、
それなりのセキュリティなんやろ？
せやったら戻るまでマンションに
居らせるってことも...｣
臣｢それはちょっと...｣
確かに俺のマンションはセキュリティも
しっかりしてる。
それでも約1週間もマンションに
閉じ込めるの可哀想だし、
万が一Aがまた過呼吸起こしたら？
そう考えるとどうしていいのかわからない。
A｢......臣くん？！｣
控え室のカーテンで仕切られた場所から
俺を呼ぶAの声。
臣｢A、起きた？｣
俺がひょっこりカーテンから顔を出すと
すかさず抱き着いてくる。
A｢...どっか行っちゃやだ｣
...こんな子を置いて行くなんて...絶対出来ねぇ。
臣｢ごめんな｣
A｢ん...｣
臣｢もう少しゆっくりしてる？｣
A｢...臣くんといる｣
それからずっと俺の膝の間で
いい子に座ってるA。
A｢...臣くん...海外行っちゃうの...？｣
臣｢え？｣
A｢コレ...｣
Aが指さしたのは俺が
さっきまで見ていた4日後のNY行きの用紙。
臣｢あぁ...｣
A｢...｣
臣｢...その間、どうする？｣
A｢...臣くんのマンションいる｣
臣｢でも...｣
A｢臣くんの香りがするあの部屋が落ち着く...
あそこじゃなきゃ嫌｣
そこまで言うなら...と思ったけど
やっぱり1人にするのは不安。
臣｢じゃ、あそこにE-girlsの誰かを送るから
俺ん家でいい子に待てる？｣
A｢うん｣
その後、E-girlsの控え室へ状態を説明に行くと、
みんな快く了承してくれた。
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作者名：ちゃそ
| 作成日時：2016年6月15日 2時
