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【 隆二 side 】
あれから休憩を挟みながら続いた撮影。
次第にAちゃんも目が覚めて
自由気ままにウロチョロしている。
隆｢Aちゃん、DVD見よ？｣
A｢見るーーー！｣
夕方になり俺はスタッフさんが
コッソリ俺に指示したように動く。
A｢何見るの〜？｣
隆｢見ればわかる｣
そう言ってDVDを再生してわずか数秒...。
そのDVDが何か分かったAちゃんは顔が真っ青。
隆｢怖いの？｣
A｢...こ、怖くないもん...怖くない...｣
か細い声を出しつつも強がるAちゃんが
可笑しくて俺は怖いシーンに入った途端に
音量を大きくした。
A｢きゃーーーーーーー！(泣)｣
ホラー苦手なAちゃんはただでさえ怖い顔が
画面に近付いてきたのに、
さらに俺のイタズラで恐ろしい声が
かなりの音量で聞こえたものだからもう大号泣。
隆｢ごめんごめん｣
A｢やだーーーー、テレビ消してーーー(泣)｣
あまりにもAちゃんが怖がるので
俺はすぐテレビを消した。
Aちゃんは自分を守るため毛布を頭から被った。
隆｢あ、そうだ何か飲もう！
お菓子もあるし…怖いのも忘れるし、ね？｣
A｢ん...｣
隆｢じゃ取ってくるね｣
そう立ち上がって冷蔵庫の方へ
足を進めようとした瞬間...、
A｢やだーーーーー(泣)｣
再び号泣するAちゃん。
仕方なくAちゃんの手を引いて冷蔵庫へ向かう。
隆｢どれにする？｣
A｢...…何でもいい｣
隆｢じゃあ、これにする？｣
(貴女)｢...うん｣
Aちゃんにオレンジジュース、
自分にコーラ、そして袋いっぱいのお菓子を持ち、
再びリビングへ戻る。
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作者名：ちゃそ
| 作成日時：2016年6月15日 2時
