心を閉ざした少女(4) (ページ11)

今日:21 hit、昨日:1 hit、合計:643,593 hit

▼▼▼ ページ11

【隆二 side 】

代わりのカメラが届いて、
いよいよ撮影！！！...ってときに気づいた。

...シークレットゲストは？

俺だけ1人で撮影とかないよね？

隆｢仕事で遅れてんのかな...？｣

そう呟いてみたものの、
いくら人気だとしても相手のマネージャーが
ちゃんとスケジュール管理しているだろうし...。

だいたいに撮影自体こんなに時間過ぎてるんだから
遅刻なんてないよね...？

隆｢...なんで？｣

ﾏﾈｰｼﾞｬｰ｢何が？｣

隆｢うわっ！｣

ﾏﾈｰｼﾞｬｰ｢何よ、人をお化けみたいに...｣

隆｢だっていきなり出てくるんだもん...。
それより相手の子どうなってんの？｣

そうマネージャーさんに聞くと、
肩を揺らして笑う。

隆｢え、何？！｣

ﾏﾈｰｼﾞｬｰ｢いや、さすがだわｗ｣

隆｢...？｣

ﾏﾈｰｼﾞｬｰ｢ゲストの子、
とっくの昔から来てるのに気付かないなんてｗ｣

隆｢え、来てんの？...でも挨拶...｣

ﾏﾈｰｼﾞｬｰ｢ちゃんとしてたよｗ｣

マネージャーの言葉に俺はココへ来てから
今までのことを振り返ってみるも...
全く思い当たる節がない。

ｽﾀｯﾌ｢スタンバイお願いします！｣

隆｢｢はい！｣｣

俺の返事と一緒に誰かの声が被った。

ふと声の方を見ると...Aちゃん？

A｢隆二さん行かないんですか？｣

隆｢え...いや...行くよ？｣

A｢じゃ、早く行きましょうよ～｣

隆｢いやいやいや...｣

待って、俺ついていけてないんだけど...。