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マンションの周辺を探し回るけど
臣くんの姿は見当たらない。
再び走り出そうとすると後ろから腕を掴まれ、
振り返る。
「お姉さん、探し物?」
そう問いかけるのは知らない男。
A「...別に」
「俺一緒に探してあげるよ?」
A「...結構です」
私が逃げようとすると、
見ず知らずの男によって近くの公園へと
引きずり込まれる。
A「やっ...」
「叫ぼうが暴れようが無駄だよ。
この時間人少ないから」
私を押し倒した男はそう言って
私の太ももを撫で回す。
A「やめ...っ...」
「諦め悪りぃな...」
「おい、テメェなにしてんだよ」
男の手が服の中に侵入してきた瞬間、
聞きなれた声がした。
声のした方を向くといつもの可愛い顔ではなく...
今までに見たことのない怖い顔をした剛典がいた。
「やべっ...」
剛典を見て慌てて逃げた男。
それと同時にやってきた助かったという安心感に
私の体から一気に力が抜けた。
岩「...こんな所で何してんの?」
A「...えっと...」
岩「言わないと分かんないんだけど?」
A「...ごめんなさい」
岩「もし俺が通らなかったら...どうなってたか分かってる?」
A「...はい」
岩「...ほんとに...心配かけんなよ」
そう言って剛典は優しく抱き締めてくれて、
それと共に涙がポロポロと零れ落ちた。
岩「それで1人で何してんの?」
(な)「...臣くん...怒らせちゃって...
謝りたいけどどこいるかわかんなくて...」
私が震えながら話すと剛典は
「もう何も言わなくていいから帰ろ?」
そう言って私を立たせてくれる。
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作者名:ちゃそ | 作成日時:2016年5月20日 14時