心を閉ざした少女(3) (ページ6)

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【 NAOTO side 】

控え室でメンバーと大騒ぎしている時に
臣の携帯がなった。

臣｢はい...わかりました...
はい、すぐ行きます｣

慌てて控え室を飛び出した臣。

健｢どうしたんや？｣

隆｢さぁー？｣

最初は気にしてなかったメンバーだったけど、
しばらくしてAちゃんを抱えた臣が
戻ってくるとみんな大騒ぎ。

とりあえず熱を測ろうと思ったものの、
体温計が脇に挟むタイプで
Aちゃん本人にやらせようにも
意識が朦朧としてて出来そうにもない。

自分がやると騒ぎ出すと
どんどん険しくなるAちゃんの顔。

きっとみんなの大きい声が頭に響くんだろう。

そう思った俺はみんなが騒いでる間、
臣とAちゃんの荷物をまとめ、臣に渡す。

隙を見て帰ってった2人に気付かないメンバーは
しばらく言い合いを続けていた。

健｢あれ、2人どこいったんや？｣

NK｢そういえばいないけど...｣

NA｢とっくに帰ったよ｣

岩｢何で教えてくれないんすか？！｣

再びギャーギャー騒ぐメンバーを放置して
俺はマネージャーにこの後も明日のスケジュールを
確認する。

マネ｢この後は雑誌の撮影が入ってて明日はオフです｣

NA｢撮影早めに始めてもらえるよう
頼んでもらっていいですか？｣

マネ｢この後予定あるんですか？｣

NA｢ちょっとね｣

そう答えるとすぐに
｢撮影時間早くしてもらえるよう頼んできます｣と
言って駆け出したマネージャー。

EL｢NAOTOさんこの後臣さんとこ行くんですか？｣

NA｢明日オフだから臣の代わりに
看病しようかなって｣

隆｢それなら俺も行く～｣

岩｢俺も行きたい！｣

健｢せやったら俺も行くで！｣

1人が行くと言い出したら
次々と行きたいというあるある現象が起きる。

NK｢Aちゃん疲れてるだろうから
ここは最年長のNAOTOさんに任せよう｣

直己の一言で全員が諦めた。