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お化け屋敷をリタイアして、
泣いてる私の手を引っ張って歩く健ちゃんに
連られていつの間にか広場の中央に立っていた。
A｢ねぇ、何かあるの？｣
健｢ん〜...｣
何を聞いても答えてくれない健ちゃん。
健｢お、そろそろや。もう少しこっち寄って｣
手を引かれて健ちゃんと密着する私。
健｢5.4...｣
突然始まるカウントダウン。
健｢3.2.1...｣
そして...私たちの周りを水によって囲われる。
A｢え？！｣
健｢びっくりしたやろ？この広場、時間になったら噴水みたいに水が飛び出すねん｣
A｢凄〜い｣
健｢Aちゃん...さっきはほんまごめんな？｣
初めての体験にさっきまでお化け屋敷で
泣いてたことなんてすっかり忘れてた。
A｢もう大丈夫、健ちゃんありがとうね｣
健｢ありがとうって何がやねんｗ｣
A｢色々♪｣
2人で笑いあっていると少しずつ水の勢いが弱り、
止まった。
A｢びしょ濡れだねｗ｣
健｢暑かったからちょうどええわｗ｣
A｢確かにｗ｣
そう言うと健ちゃんはハッとした表情になり、
着ていたパーカーを脱いで私に差し出す。
A｢え、なに？｣
健｢これ着て｣
A｢別に寒くないから大丈夫だよ？｣
健｢いや、そうじゃないねん｣
私から視線を外して話す健ちゃんは
ほんのり顔が赤かった。
A｢熱あるの？｣
健｢いや、その...｣
A｢具合悪い？｣
健｢.........ねん｣
A｢へ？｣
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作者名：ちゃそ
| 作成日時：2016年5月20日 14時
