▽▽▽ ページ44
【 健二郎 side 】
A｢ねぇ、何乗るの？｣
健｢ついてからのお楽しみ｣
何も知らないAちゃんの手を引いて歩く。
A｢ねぇ...コッチ人少なくない？戻ろうよ｣
不安になってきたAちゃんは
俺の腕にしがみついてそう訴えかける。
そして...、
目の前の廃病院をイメージした建物に
Aちゃんの力は強まる。
健｢ほな、行くで｣
A｢やだやだやだ！！！｣
健｢なら1人でここ待ってる？｣
A｢...や｣
健｢俺がおるから、な？｣
そう言うとこれでもかってほど
俺にへばりつくAちゃん。
そんなAちゃんを連れてその建物に入る。
中に入るとお化け役の人達が脅かしたり、
追いかけ回されたりで、
ついにAちゃんは泣き出した。
A｢も...やだぁ...(泣)｣
それに見かねたお化け屋敷のスタッフさんが
リタイアという形で裏から出してくれると言うが...、
お化け屋敷の人だから超リアルな特殊メイクを
しているわけでAちゃんは腰を抜かしてしまった。
A｢ｸﾞｽｯ………、も...帰りたい...(泣)｣
Aちゃんをお姫様抱っこで連れ出し、
お化け屋敷から少し離れたベンチに座らせるも
俺に抱きつき号泣。
健｢もう怖いのおらんから...ほんまごめんな？｣
何を言っても泣き続けるAちゃん。
そんなAちゃんの手を引いて
俺は遊園地のある広場へと向かった。
そしてその中心に立つ。
A｢...なに、ここ｣
健｢...あと5分待ってな｣
A｢何それ、微妙に長い｣
...俺もそう思う。
でも時間にならへんのやからしゃーないやん？
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作者名：ちゃそ
| 作成日時：2016年5月20日 14時
