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【 健二郎 side 】
健「Aちゃ...」
A「健ちゃん!!!」
恐怖から解放されたAちゃんは
勢いよく俺に抱きついてきた。
健「ごめんな、1人して...」
A「健ちゃん来てくれたからもう大丈夫!」
そうニッコリと俺に笑いかけるAちゃんは、
出逢った頃とは正反対で...。
健「レモンとオレンジ、どっちがええ?」
A「レモン!」
俺が渡したレモン味のジェラートを
美味しそうに食べるAちゃんはほんま可愛ええ。
A「健ちゃん、アレ乗りたい!」
健「マジか...」
Aちゃんがキラキラとした笑顔で指さした先に...
メリーゴーランド。
健「俺、ここで待ってるから行ってき?」
ジェラートを食べ終え、
メリーゴーランドに乗る気満々のAちゃん。
それに対して俺は「いい歳したオッサンが...」と
メリーゴーランドに乗ることを躊躇い、
外で見てると伝えると
不満そうに俺を見るAちゃん。
A「健ちゃんとじゃなきゃ嫌」
健「なら諦め」
A「やだ、乗ろうよ」
あれだけ無口だった子が
こんなにも可愛い我儘言うようなって...。
健「しゃーない、一緒に乗ったるわ」
A「やった♪」
可愛く喜ぶAちゃんに一言、
健「その代わり次は俺の付き合ってな?」
A「うん、いいよ♪」
...言うたからな?
俺の企みを知る由もないAちゃんは
とってもご機嫌に「どれに乗ろうかな〜」なんて
回ってるメリーゴーランドを見てる。
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作者名:ちゃそ | 作成日時:2016年5月20日 14時