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▽▽▽ ページ42

【 健二郎 side 】




健「Aちゃ...」

A「健ちゃん!!!」


恐怖から解放されたAちゃんは
勢いよく俺に抱きついてきた。


健「ごめんな、1人して...」

A「健ちゃん来てくれたからもう大丈夫!」


そうニッコリと俺に笑いかけるAちゃんは、
出逢った頃とは正反対で...。


健「レモンとオレンジ、どっちがええ?」

A「レモン!」


俺が渡したレモン味のジェラートを
美味しそうに食べるAちゃんはほんま可愛ええ。


A「健ちゃん、アレ乗りたい!」

健「マジか...」


Aちゃんがキラキラとした笑顔で指さした先に...
メリーゴーランド。


健「俺、ここで待ってるから行ってき?」


ジェラートを食べ終え、
メリーゴーランドに乗る気満々のAちゃん。

それに対して俺は「いい歳したオッサンが...」と
メリーゴーランドに乗ることを躊躇い、
外で見てると伝えると
不満そうに俺を見るAちゃん。


A「健ちゃんとじゃなきゃ嫌」

健「なら諦め」

A「やだ、乗ろうよ」


あれだけ無口だった子が
こんなにも可愛い我儘言うようなって...。


健「しゃーない、一緒に乗ったるわ」

A「やった♪」


可愛く喜ぶAちゃんに一言、


健「その代わり次は俺の付き合ってな?」

A「うん、いいよ♪」


...言うたからな?

俺の企みを知る由もないAちゃんは
とってもご機嫌に「どれに乗ろうかな〜」なんて
回ってるメリーゴーランドを見てる。

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作者名:ちゃそ | 作成日時:2016年5月20日 14時

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