▽▽▽ ページ16
【 隆二 side 】
隆「とりあえずさ、Aちゃんと話し合お?」
これ以上2人の話を続けると、
臣がどんどんネガティブな方向に行くと思って
そう提案した。
臣「無理...たぶん会ってくれねぇよ」
隆「大丈夫だって!」
臣「でも...俺アイツ傷つけた...」
その言葉を聞いて先程までのことを聞き出した。
隆「...マジかよ」
臣「つい...」
いやいや確かに狙われてる身だし、
外に出たら危ないって忠告してたのに
勝手に出歩いて怒るまでは分かるけどさ...。
隆「なんで手出したんだよ」
Aちゃんずっと心閉ざしてたんだし、
いきなりそんな...ねぇ...?
臣「俺だって...そんなことするつもりはなかったけど
他の男に触られたって聞いて...体が勝手に...」
隆「...余裕ねぇのな?」
臣「悪いかよ」
隆「悪くねぇよ」
俺はずっと臣と一緒にいたから...。
だからAちゃんを大切にしてるのは
これでもかってほど分かる。
臣って男の俺らから見てもオシャレでカッコいいから
周りの女が放っておけるわけもなく...
ガンガン来るんだよね。
それに相手して気分で突き放して...
仕事も忙しかったからストレス発散のようにしてて、
見てて少し心配だった。
そんな臣が1人の女の子に本気になったんだから
やっぱり応援したいけど...余裕なさすぎでしょw
恋愛偏差値0のAちゃんにしろ、素直になりきれない臣にしろ...本当に世話の焼ける奴ら。
隆「とりあえず、岩ちゃんとこ行くぞ!」
俺はそう言って「絶対行かねぇ」なんて
臣の言葉を無視して会計を済ませ、
呼んでおいたタクシーに臣を押し入れて、
岩ちゃんのマンションへ向かう。
629人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「登坂広臣」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ちゃそ | 作成日時:2016年5月20日 14時