心を閉ざした少女(3) (ページ14)

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【隆二 side 】

しばらくして再び岩ちゃんから電話がきた。

隆｢どうだった？｣

岩『いや、それが...』

話す事を躊躇う岩ちゃんの近くで
誰かが泣いてる声が聞こえた。

隆｢Aちゃんと一緒？｣

岩『はい、今連れて帰るとこで...』

隆｢は？｣

訳分からず岩ちゃんに事情を聞くも
岩ちゃんは寝室で何があったか分からない。

ただその時のことをAちゃんに聞くと
震え出す...という事しか分からなかった。

隆｢とりあえず臣と話してみるから
Aちゃんの方お願い｣

岩『わかりました』

岩ちゃんとの電話を切った後、
俺はいつものBARに臣を呼び出した。

気ダルそうにやってきた臣は隣に座って酒を頼むも、
それ以降口を開くことはなかった。

それどころか呼び出しておいて何も話さない俺に
イライラし始めているようで少しずつ
酒のペースがあがっていく。

止めようかと思ったけど臣のことだから
そのままの状態で聞いても
シラを切られるのがオチだ。

そう思って止めずにどんどん飲ませ、
酔わせることにした。